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種まきのコツ!~植えこみ編~

発芽した種を植えこむ前に

前回の芽出し特集に続いて今回は植えこみについて特集してみたいと思います。まずは植えこむ前に「畑を耕す」ことが大事です。少なくとも植えこみの1週間前までには耕して元肥を入れておくことが理想的です。
有機肥料で野菜を育てる場合は、有機肥料をすき込んでから2~3週間しないと定植できないので、こちらも発芽状況と合わせて作業されると良いと思います。
以前特集した記事がございますので、こちらも参考にしてみてください。

土壌ケアについて

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肥料について

☛肥料の種類と選び方☚

種まき方法「直まき」と「床まき」

種を直接耕した畑にまく方法を「直まき」対して、苗トレーや苗ポットに育苗用土などを使って芽出しをして苗になってから植えこむ方法を「床まき」と言います。
※「床まき」の床とは苗床という意味です。

直まきに適した植物

粒が大きくて扱いやすいタネの場合

大粒と言っても何㎜くらいから?と言ったものはございません。指でつまめる大きさであれば支障は無いと思います。
タネが細かすぎると、タネ同士がくっついたり、間引きの作業が大変になってしまうので、細かいタネは床まきをされたほうが良いと思います。
また、細かすぎるタネは水やりなどをした時に、タネが流れてしまう場合があります。

植え替えをしにくい植物の場合

太い根が地中を枝分かれをしないで深く伸びる性質を「直根性(ちょっこんせい)」と言います。直根性の植物は根が折れたり痛んだりすると再生することが出来ません。
代表的な直根性の野菜では、大根・人参・ごぼうなどが直根性の野菜となります。
これらの野菜は移植時に根を痛めてしまうと、水や栄養を根から吸収出来なくなってしまいますので、植え替えをしなくても良い“直まき”が有効となります。

畝を作ってみましょう

畑も耕したし、植えるタネも決まったら畑に畝(うね)を作りましょう。畝を作る時には畝の幅や長さ、通路の広さを事前に決めておくと作業がはかどります。

用意する道具

○メジャー
○紐またはロープ
○クワ
○角材またはレーキ

畝づくりの手順

①ロープを張って畝の大きさと位置を決める。

畑にロープを張る②畝の四方に溝を掘る。

畝の四方に溝を掘る③作りたい作物に合わせて土を盛り上げる。

土を盛る④レーキなどで盛った土を平らに仕上げる。

平らにする畝の通路は広いほど作業しやすくなります。
畝幅は片手で届く程度の幅が作業しやすくなります。マルチなどで被覆する場合は、マルチ幅よりも畝は狭くすると良いでしょう。

畝の断面図

苗にしてから定植する場合

苗の植え方の基本

植え付ける際は根鉢(ポリポットなど)を壊して根を傷めないようにすることがポイントです。根を傷めてしまうと(植え痛み)その後の生育が遅れる原因となるのでちゅういしましょう。
野菜は「苗半作」と言われるように、良い苗を正しく植え付けることが出来ればその後の生育や管理が楽になります。良い苗を選んで丁寧に植えつけましょう。

①育ちの良い苗を選ぶ。

育ちの良い苗苗は本葉が4~5枚になる頃が植え付け適期です。植え付け適期に植えてあげることがポイントになります。
苗は茎が太く節間が詰まっているもの、葉の緑が濃く正面から見て左右対称のもの、病気や害虫の被害に遭っていないものが良い苗の証拠です。

②ポットから苗を抜き取る

苗ポットから苗を抜き取る根鉢が崩れないようポットの土に水をたっぷりと含ませます。主茎を指で挟んでポットを裏返して苗を抜き取りましょう。
根鉢を抜く時は、ポットの裏にある穴に指を差し込んで押し出すと、上手にポットから取り出すことが出来ます。

③植穴を掘って植え付ける

植え付ける場所に根鉢より一回り大きい植穴をあらかじめ掘っておき、抜き取った株を丁寧に穴の中に入れます。
植え付ける時は根を切ったり、傷付けないように丁寧に扱うようにしてください。この時に株がふらつくようであれば、株元に土を寄せてしっかり固定してあげましょう。

④植え付け完了

水やり植え付けたあとは株元を手のひらで軽く押えると活着がよくなります。
その後は根付くまで用土の表面が乾かないように水やりをしてあげてください。新葉の育成が良くなれば活着が上手くできています。

野菜の苗の植え付け方は各野菜によって違いますので、野菜に合った植え方をしらべてください。苗の植え付け方次第でその後の育成が変わりますので、気をつけてください。

種のまま定植する場合

野菜には種から定植する方法しか育てられない種類があります。
例をあげると、ホウレンソウ・コマツナなどの栽培期間の短い葉物野菜、ニンジン・ダイコン・ゴボウなどの根菜類がそれらになります。
種の蒔き方にはおよそ3通りの方法がありますが、共通して止めた方がよいのは種が余って勿体なく思い、種を密集して撒いてしまうことです。密集してまいてしまうと、苗同士根が絡み合ったり、肥料分が足りなくてお互い成長できないことになりかねません。

筋蒔き(すじまき)

すじ捲き筋蒔きは畝の表面に支柱などを使って細い溝を掘って種を一列に撒く方法です。
筋蒔きは間引き、土寄せなどの作業が楽で、コマツナや葉ネギの種撒きに適しています。

点撒き(てんまき)

点撒き点撒きは収穫される株の大きさを考えて、間隔を取って植穴を掘り1つの植穴には2~3粒の種を植える方法です。
間隔が開いているので間引きなどの作業が発生しにくく、ダイコンやカブなどの種撒きに適しています。

ばら撒き

ばら撒きばら撒きはプランターや畑全体、または帯状にばら撒いて種を撒く方法です。
種を撒いた後は畑全体に種が隠れる程度に覆土するだけなので種撒き作業自体は簡単です。
ネギ類やミズナなど栽培期間の短い野菜に適しています。

 

覆土のめやす

覆土のめやす穴や溝を掘って種を植えた後に土を被せることを「覆土(ふくど)」と言います。
一般的には植えた種の3倍程度をかぶせますが、種によって日光を好む・好まないの性質があるので、種の絵袋をよく確認してください。

水やりはとても大切です

種や苗を定植した後は水やりが欠かせません。
水分が切れてしまうと発芽出来なかったり、枯れてしまうこともあります。反対に水を勢いよくかけたり与えすぎると、せっかく植えた種が流れ出してしまったり、根腐れの原因となってしまうので注意してください。

種撒きのコツを押えて、今年もガーデニングを楽しんでください。

 

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