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切り花を長持ちさせるには

切り花涼しい季節であれば長持ちしていた切花も、湿度や気温が高い梅雨時期あたりから傷みが早くきてしまいます。私も家の仏壇に飾っている花の傷みが早くて、「何か方法はないかな?」と色々調べてみると切花を長持ちさせる方法をいくつかあることがわかりました。
切り花は、ちょっとしたコツで長持ちさせることができるようです。今回は【切り花を長持ちさせる方法】をご紹介します。

切花を長持ちさせる5つのコツ

○花は活ける前に水切りをしましょう。
○花瓶の水の分量には適量があります。
○花瓶の水は清潔に保ちましょう。
○花の枯れや蕾(つぼみ)などは適度に掃除をしましょう。
○花は飾る場所の工夫で持ちが変わります。

切花を長持ちさせる「水切り」とは?

切り花水切りとは、水中で花の茎を斜めに切ることで、茎の導管に空気が入ることや乾燥を防いで、切り花のスムーズな吸水を助けることです。また、切り口を斜めにすることで、水を吸い込む断面の面積も広げることが出来るのです。
この時注意したいのが、「ハサミの切れ味」です。切れ味の悪いハサミでは、茎がきれいに切れずに潰れてしまい、水を吸い上げにくくなってしまいます。
切れ味を良くするために、使用前にハサミに熱湯をかけたり火で炙るなどしておくのも効果的です。ハサミを消毒しておくと、雑菌を抑えられるそうです。

花瓶の水には適量があるの?

切り花切花にもお水はたくさん与えるほうが良いだろうと、花瓶に水をたっぷり入れすぎていませんか?
実はそれ「NG」なんです。
水をたっぷり入れた花瓶に切り花を入れてしまうと、茎の部分が多く水へ浸かることで傷みやすくなってしまうそう。花瓶の水は浅め(約3cm〜5cmぐらい)にして切り花を活ける方が長持ちするそうです。

花瓶の水を清潔に保つには

切り花水を清潔に保つのは切花を長持ちさせる上でとても重要です。水をこまめに取り替え、清潔な状態を保ちましょう。
水は放置しておくと細菌が増えていきます。水中の細菌が増え、その水を切り花が吸い込むと枯れるのも早くなってしまいます。
水替えの際は、花瓶を軽くすすぐだけでなく、できればスポンジなどを使用してしっかり洗いましょう。切り花の水に浸かっている茎の部分がヌルヌルしてきたら、そちらもよく洗い流します。

花の傷みが激しい場合は「切り戻し」をしましょう。

「切り戻し」とは、数日に一回茎を1〜2cm程度カットし、切り口を新しくしてあげること。水の吸い上げが良くなるそうです。

切花の枯れや蕾のお手入れ

切り花切り花に葉が多くついている場合は、葉を少し摘んで量を減らしましょう。
葉が多すぎると、葉から出ていく水分が増えてしまい、早く枯れてしまう原因になるそうです。しかし、葉を全部とってしまうと、今度は光合成ができなくなってしまいます。光合成ができないと栄養が作られず、枯れてしまう可能性がありますので適度な枚数を残しておくことも大事です。
蕾も葉と同様に、たくさんついていると栄養分が取られてしまいます。開いている花の持ちが悪くなってしまうので、バランスを見ながら葉や蕾を摘んで調節すると良いでしょう。

蕾を開花させるコツは?

切り花の中には、蕾が順に開花するのを楽しめる花もあります。
蕾を上手に咲かせるには、コツがあるそうです。
まず、たくさんの蕾がついた状態なら、一部の蕾を間引きましょう。「葉」も多すぎる場合は間引きますが、花の蕾は、茎や葉にある「糖」が花に行き渡ることで開花するそうです。葉は、蕾が開花する栄養を作るために必要ですので、全部取ってしまわないように注意しましょう。
蕾の開花に必要な「糖」を水に加えると、蕾がよく開くそうです。砂糖の量は、水1リットルあたり小さじ1程度が目安だそうです。

切花も置かれた環境で持ちが変わるの?

切り花切り花を上手に活けることができたら、飾る環境にも気を配りたいですね。直射日光やエアコン・扇風機などの風が直接花に当たると、傷みやすくなってしまいます。日差しが差し込む窓辺や、エアコンの送風を避けて飾ってあげましょう。
また、切り花をずっと明るい場所に置いておくのも、長持ちしなくなってしまう原因になるそうです。暗くなると、葉の裏の気孔が閉じて水分の蒸発が止まり、日中蒸発した水分を回復させるそうです。植物にも昼と夜の区切りは大事なんですね。

切花を長持ちさせると言われるあの方法、実はどうなの?

切り花「十円玉を入れる」「重曹を入れる」などという方法を聞いたことはありませんか?
実はこれらの方法は、科学的根拠は薄いようです。
水に何かを入れて長持ちさせたいという場合は、園芸店などで販売されている切り花用の「切花延命剤」を用いるのがおすすめです。
切花延命剤には抗菌作用があり、花に栄養を与えることもできます。そのまま入れて使うものや、希釈して使用するものなど、さまざまな種類があるので色々試してみるのも良さそうですね。

おわりに・・・

切り花を長持ちさせるコツは「水切りをする」「花瓶の水分量に気をつける」「水も茎も清潔な状態を保つ」「枯れや蕾は手入れをしてあげる」「飾る環境にも気を使う」ということでした。長持ちのコツを掴んで、切り花を長く楽しめると良いですね。

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