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初夏・梅雨時期の代表花“あじさい”

初夏・梅雨時期の代表花

紫陽花 梅雨 初夏梅雨時期に鮮やかな紫色に咲くアジサイの原産は日本で、樹高は1–2メートルくらいに成長します。葉は光沢のある淡緑色で葉脈のはっきりした卵形で、周囲は鋸歯状。5月から7月に赤紫から青紫の花を咲かせます。実はアジサイの花びらに見える部分は萼(ガク)で、中央の丸い粒々が本来の花とされる部分です。このような咲き方をする花を装飾花と言ったりします。
アジサイの咲き方には大きく2種類あり、中央の花を囲むように咲く「額咲き」と、ブーケのように丸く咲く「手まり咲き」があります。
梅雨の頃によく見かける丸い形のように咲くアジサイは、ヨーロッパで品種改良されたセイヨウアジサイと言われる品種です。

豆知識

紫陽花 梅雨 初夏アジサイの数え方は「◯朶(だ)」と数えます。アジサイの他にも桜や雲などを数える際にも“朶”を使用することがあります。
意味としては「花一枝」「一かたまりの」として使用されます。例をあげると、
○万朶の桜(バンダノサクラ)
○一朶の雲(イチダノクモ)

アジサイの語源

日本では

紫陽花 梅雨 初夏日本では6月から7月にかけての梅雨時期に咲く花で“紫陽花”と漢字で表記されるのが一般的ですが、この“紫陽花”と名付けたのは唐の代表的な詩人、白居易だそうです。
しかも、本来のアジサイに名付けたのではなく、おそらくライラックに“紫陽花”と名付けたそうで、これを平安時代に源順(みなもと の したごう)という学者がアジサイに“紫陽花”という漢字をあてがったことで誤って広まってしまったそうです。
では、本来のアジサイの意味はと言うと、「藍色が集まったもの」という意味の「あづさい“集真藍”」から名付けられたと言われているのが有力とされています。
この他にも、奈良時代に編纂された万葉集には“味狭藍”、“安治佐為”など表記されているそうです。

西洋では

紫陽花 梅雨 初夏アジサイは英語で「Hydrangea(ハイドランジア)」と呼ばれています。
ギリシア語の水を意味する「hydro」と小さな器を意味する「angea」が名前の由来で、栽培期間中に水をとても好むので、この名前がつけられました。
アジサイの花の大部分を占める装飾花は、花ではなく葉っぱの一種なので、水がかかっても花痛みしません。アジサイはとても水を好みますが、水切れしやすく、乾き気味のときは、葉にしっかり水を与える必要があり、装飾花にもしっかり水をかけたほうが、かえって花が傷まず、長い間きれいな色を保つことができます。
アジサイは、逆に土はあまり湿っている状態を好みません。表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりするようにして、ずっと湿った状態にはしない方が良いでしょう。
葉っぱや花は常に水切れしないように、毎日水やりし、乾き気味のときは朝夕水を掛けるほうが、花も葉も傷まなくなります。葉や花が枯れたような部分がでてくるときは、葉水が足りていないので、葉水をあげる回数を増やすようにしましょう。

アジサイの花ことば

紫陽花 梅雨 初夏西洋アジサイ(ハイドランジア)につけられた花言葉は、あまり良いイメージのものがありません。あじさいの、土壌酸度によって花色が大きく変わる性質が、これらのマイナスイメージの花言葉につながったと言われています。あじさいは、土壌が酸性寄りのときは青系統の花色に、アルカリ性寄りのときは赤系統の花色になり、与えた肥料によっても花色が変わってしまうことがあります。酸度調整が中途半端なときは、同じ紫陽花の花が赤だったり青だったり紫だったりするように、カラフルになってしまうこともあります。
また、咲き進むことによって、花色が変化することがあり、秋まであじさいの花をつけたままにしていると、ワインレッドに花色を替えた秋花を楽しむこともできます。
こうした色の変化に富むことから、「浮気」「移り気」といった花言葉につながっているようです。「高慢」「無常」の花言葉は、あじさいのくっきりとした青々とした花色から、美しく冷たい女性が連想され、「高慢」「無常」といった冷たい花言葉になってようです。
一方では同じヨーロッパでも、フランスはあじさいの開花の最盛期にあたる6~7月は、梅雨ではなく、からっとして過ごしやすい天気が続きます。フランスは石灰質でアルカリ性寄りの土壌であることが多いので、赤系統の花が咲きやすい傾向になっています。
なので、フランスでは爽やかな季節に明るいピンクや赤の大きな花が咲き誇ることから、「元気な女性」の花言葉がつけられました。
あじさいは、赤やピンク、青や紫、白など、豊富な花色があるので、花色ごとにも花言葉がつけられています。

アジサイの花色が変わる理由

紫陽花 梅雨 初夏花(萼)の色はアントシアニンという色素によるもので、アジサイにはその一種のデルフィニジンが含まれています。このアントシアニンに補助色素(助色素)とアルミニウムのイオンが加わると、青色の花になります。
アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。これはアルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかに、pHが影響するためです。
極々簡単に説明すると、土壌が酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花のアントシアニンと結合し青色になります。
逆に土壌が中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さずアジサイに吸収されないため、花は赤い系統の色になりやすいとされます。
また、同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの量に差があるためで、花色は花(萼)1gあたりに含まれるアルミニウムの量がおよそ40マイクログラム以上の場合に青色になると見積もられているそうです。ただし品種によっては遺伝的な要素で花が青色にならないものもあります。これは補助色素が原因であり、もともとその量が少ない品種や、効果を阻害する成分を持つ品種は、アルミニウムを吸収しても青色にはなりにくいそうです。
また、花色は開花から日を経るに従って徐々に変化します。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていきます。さらに日が経つと有機酸が蓄積されてゆくため、青色の花も赤味を帯びるようになります。
この現象は花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こるとされます。
この他に、花が緑色の品種(ヤマアジサイ「土佐緑風」など)も知られており、観賞用として緑の花が販売されたりもしております。
しかし、日本ではファイトプラズマ感染による「アジサイ葉化病」にかかったものも稀にみられており、この病気の治療法は知られておらず、感染拡大を避けるため発病株は処分したほうがよいとされています。

アジサイの専用培養土

プロトリーフ青アジサイの培養土

紫陽花 梅雨 初夏○青(白)アジサイの栽培に最適なpH5.5前後に調整済み
○青色が美しく発色するよう、アルミニウムが多く含まれる原料で製造○青色を美しく咲かせる発色剤入り(6g)

プロトリーフ赤アジサイの培養土

紫陽花 梅雨 初夏○赤(ピンク)アジサイの栽培に最適なpH6.5前後に調整済み
○赤色やピンク色が美しく発色するよう、アルミニウムを含まない原料で製造
○赤色やピンク色の発色を助ける有機元肥入り

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