EcoなGカーテン
グリーンカーテンはとにかくEco
5月も末になると急に気温が上がったり、日差しも強くなってきたりするので、春は一瞬で終わり夏がいきなりやって来た感覚になってしまいます。
エアコンや扇風機にお世話になるのもこの頃からですが、それらの代わりとして、つる性植物を利用して、「G(グリーン)カーテン」を育ててみてはいかがでしょうか?
Gカーテンは植物を育てて作るので、電気を使用しないなどEcoに涼しさを得られるというメリットがあります。また、ゴーヤやパッションフルーツを育てると収穫も楽しむことが出来ます。
どうやって作るの?
Gカーテンは、ツル性の植物を建物外の窓際で育てネットに絡ませ、カーテン状にすることです。
カーテン状の植物によって日陰ができ、室温の上昇を抑えることが出来るのと、植物の蒸散作用によって建物周辺の熱が吸収され、部屋に入ってくる空気の温度を下げることも期待できます。
植物の光合成の効果により、部屋にさわやかで新鮮な空気が入ってくることもメリットの1つと言えます。その他にも緑は心理的に落ち着く色であるため、リラックス効果もあります。
さまざまな効果を持つグリーンカーテンは、自然の空調設備となるので、グリーンカーテンを取り入れることにより、エアコンの使用量を減らすことも期待できます。地球にも人間にも優しい暑さ対策と言えるのではないでしょうか?
Ecoな一方で…
デメリットもあります。それは秋になってから枯れ始める際の後始末が結構大変なことです。
私自身もGカーテンを一夏育てた経験がありますが、一番大変だったのは後始末でした。
Gカーテンに使用するつる性の植物の大部分は繊維が強く、干からびてしまっても引き剥がしたり、撤去するのは結構な労力を必要とします。
この対策にはワンシーズン使いきりの園芸ネットをお勧め致します。比較的安価(200~700円前後)で、シーズンが終わったら、絡みついた弦ごと燃えるゴミに出してしまうことが出来ます。
Gカーテンに人気のある植物
朝顔
・分類:一年草
・原産地:熱帯から亜熱帯地域
・草丈/樹高:20cm~6m
・開花期:7月中旬~10月上旬
・花色:白,赤,ピンク,青,紫,複色
・耐寒性:弱い
・耐暑性:強い
・特性や用途:開花期が長く、初心者でも育てやすい。
フウセンカズラ
・分類:一年草
・原産地:アメリカ南部
・草丈/樹高:1~3m
・開花期:7月~9月
・観賞期:7月~9月
・耐寒性:弱い
・耐暑性:強い
・特性や用途:つる性で、開花期が長く初心者でも育てやすい。
ゴーヤ(ニガウリ・ツルレイシ)
・分類:一年生草木
・原産地:熱帯アジア
・草丈/樹高: 4~5m
・開花期: 7月~9月
・収穫期: 7月~9月
・耐寒性:弱い
・耐暑性:強い
・特性や用途: 病気が比較的少ないので初心者でも育てやすい。実は食用。
パッションフルーツ(クダモノケイトウ)
・分類:多年草
・原産地:ブラジル
・草丈/樹高: 0.5~3m
・開花期: 6月~7月
・収穫期: 6月~8月
・耐寒性:弱い
・耐暑性:強い
・特性や用途: 芳醇な香りと鮮烈な酸味がり、甘味に比べて酸味が勝る酸っぱい果物
育て方・管理方法
1.方角や日の射し方、水やりのしやすさや人の動きなどを考え、カーテンの場所を決めます。その後、土を作った後にネットを設置します。
2.種をポットに植えて後からプランターに植え替える場合は、本葉が2~3枚出たら元気のないものを間引きます。根がポットの下に出てくるくらいまで育ったら、プランターに植え替えましょう。
3.プランターに植え替え、苗が定着したら、つるをネットに誘引します。誘引する際は、つるを丁寧に等間隔に広げ、育てたい方向のネットに絡ませてください。
4.茎や葉を増やしてグリーンカーテンの効果を上げるため、植物によっては芽の先を切り落とす“摘心(ピンチとも言います)”が必要になることもあります。
5.水やりや虫対策、病気対策を忘れずに行い、植物が開花、結実した後も追肥を行いましょう。
涼しさを求めるだけでなく
グリーンカーテンは目に涼しげなだけではなく、省エネ効果も抜群です。
最近では学校や企業のビルでも取り入れられてることからも効果が期待されていることがわかります。
ぜひ一度、グリーンカーテンを育てて効果を実感してください。
家族で育てることによって、お花の鑑賞や、野菜の収穫も同時に楽しんでみましょう。
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