チューリップ 球根の植え時
秋植え球根の代表選手”チューリップ”。春に色とりどりのカラフルな花を咲かせて楽しませてくれます。
プランターや鉢植え、花壇でも栽培できる、とても身近な品種です。
今回はチューリップについてご紹介いたします。
チューリップの出身は?
チューリップはオランダ産の球根が日本を始め、世界各地で出回っているので、オランダ=チューリップのイメージがありますが、原産地はトルコのアナトリア地方と言われております。
16世紀頃にトルコからオランダに輸入され、以来今日までオランダで盛んに栽培されるようになりました。
日本へは江戸時代後期に伝来したそうですが、その時には普及するには至らなかったようで、大正時代に入り新潟県で本格的なチューリップの球根栽培が始まったそうです。
現在でも日本国内でのチューリップ球根生産は新潟県と隣の富山県で国内シェアの98%を誇るという一大生産地です。
以前にも秋植え球根に関して記載したページがございます。チューリップ以外の秋植え球根に関しては、こちらをご参考に願います。
チューリップの植込み
1. 用土
土質は選びませんが、水はけのよい土が適しています。
市販の「球根の土」を利用するのもお勧めいたします。
2. 植え付け場所・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
冬の寒さにしっかりと当たるよう野外で管理します。
3. 植えつけ方
鉢植えの場合
植え付け間隔は3〜5cmくらい、深さは球根が隠れるくらいの深さで植えつけます。
8号鉢で10球、65cmプランターでは20球くらいが目安とされています。
庭植えの場合
植え付け間隔は10〜15cm位、深さは5〜10cmくらいに植え付けます。
庭植えや、プランターに植込みする時には、球根の向きを揃えると綺麗に見えます。
チューリップの球根は膨らんでいる方と、平らな方があるので、目印となります。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
特に冬期の乾燥は花の咲かない原因となりますので鉢植えの場合は特に注意が必要です。
肥料
特に必要はありません。
与える場合は元肥として緩効性肥料を少量与えます。
葉が出た後は月に2〜3回、液肥を与えます。
チューリップの管理
【植え時 10~12月】
10月頃に園芸店やホームセンターなどで、球根が販売され始めます。
日本は北から南まで細長く、一概に何月と言ってしまうとズレが生じてしまいますので、一般的に紅葉の時期が最も球根を植える時期としては適していると言われています。
遅くとも、雪が降る前には植込みは終わらせましょう。
【冬越し 1月~3月】
花壇への植込みであれば、雪の下になっていても問題ありません。雪は断熱効果もあるので、地中で球根が凍結してしまうことは殆どありません。
プランター栽培や、鉢植えの場合は、屋外の日陰で育てるのが良いとされております。特に寒冷地では球根が凍結してしまわないように注意しましょう。
また、チューリップの根は一度乾燥したり、傷ついたりしてしまうと水を吸わなくなる性質があるため、水やりの管理はマメにしましょう。
【萌芽・開花期 4月~5月】
暖かくなってくると、萌芽し地上部が成長してきます。
芽が成長してきたら日なたで育てましょう。
チューリップは、生育にとても水分を必要とします。
水分を切らさないように、水やりはしっかり管理しましょう。
【花摘み期 6月~7月】
開花を十分に楽しんだ後は、葉は全て残し、花の下部茎から折って摘花しましょう。コツとしては花が枯れる前に摘花をする方が良いとされます。
摘花した花は、そのまま捨てて置くと、病気や害虫発生の原因となるので、綺麗に掃除しましょう。
※花が終わった後に肥料を与えることは禁物です。
【掘取・球根の保管 7月~】
6月頃には地上部分が黄色く枯れあがります。この頃が掘取の頃合いです。
試し掘りをして、球根の皮が茶色くなっていれば掘取をしましょう。
掘取した球根は、綺麗に泥を落として、ネットなどに入れ風通しの良い日陰に保管して十分に乾燥させましょう。
チューリップ人気品種のご紹介
チューリップは様々な色・形の品種が流通しておりそれぞれに特徴があります。
弊社で注文を取る際に、特に人気のある色や、変わり咲きの品種ごとに紹介いたします。
単色咲き
これぞチューリップと言われるような単色咲。
近年は黒や青などもあるようですが、出荷数が断然多いのは昔からある定番の以下の3色です。
〇赤色咲
花言葉:「愛の告白」
鮮やかな赤色のチューリップは切花に最適。植込みで楽しむ方には、花壇や公園にまとめ植えするのにも適した色合いです。
〇白色咲
花言葉:「失われた愛」
どんな草花との寄せ植えでも相性バツグンの白色チューリップ。花茎が長い品種のものは切花にも向いています。
〇黄色咲
花言葉:「望みのない恋」「名声」
童謡にもあるように、赤・白・黄色はチューリップの代表格ですが、白と黄は花言葉で贈り物には向かないという方もいらっしゃるようです。
変わり咲き
単色咲き品種とともに、不動の人気を誇る複色咲き。
オーソドックスな一重咲きや、華やかな八重咲など様々な品種がありますが、色合いでいくと次の3色が長年根強い人気があります。
〇アンジェリケ
アンジェリケは、八重咲のピンクで人気のある品種です。花丈は30~45㎝で、チューリップの中では短め、開花期は晩春咲きです。
八重がバラに似ていることから、ローズチューリップとも呼ばれることがあります。
〇アプリコットビューティー
アプリコットビューティーは、ワンランク上のチューリップで春先のお庭をグレードアップしてくれます。
いつものチューリップと一緒に植えてアクセントにすると、一層見栄えが良くなります。一重咲きでは不動の人気品種です。
〇バレリーナ
「ユリ咲き」といって、ユリのようにとがった花びらをもつ、バレリーナ。寒いときは閉じていて、暖かいときは咲き誇るチューリップは、まさに可憐な舞を見せるバレリーナのようです。鮮やかなオレンジ色の花弁が魅力のチューリップです。チューリップの中では珍しく、良い香りがする品種です。
〇アイスクリーム
チューリップの中でも、花の中心がまるでソフトクリームのように見える「アイスクリーム チューリップ」と呼ばれる高級な品種です。最大の特徴は、八重咲きでモコモコと中央が盛り上がるように成長し、可愛い花形がとても魅力的な品種です。
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