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クマネズミの特徴と対策

クマネズミとは?

クマネズミの体の特徴

ネズミ被害 捕獲 駆除クマネズミの成獣は頭から胴までの長さが15~25㎝程度と、家ネズミの仲間では中型と分類されることが多いです。
体の長さとほぼ同じ15~26㎝の尻尾、後足の長さは22~40㎜、体重は150~200gほどです。体色は背面が褐色ないし灰褐色、腹面は淡黄褐色や黄色みを帯びた灰色または白色です。
目が丸くて大きいのと、耳は比較的大きく、耳を前に倒すと目が隠れるほどです。
性格は怖がりで、警戒心が強いのも特徴です。
※ドブネズミとの見分け方は、ドブネズミの方が体に対して、尻尾の長さが短い、ドブネズミの方が個体が大きい傾向、ドブネズミの方が耳が小さいなどで見極める方法があります。

クマネズミの住み着く場所

ネズミ被害 捕獲 駆除クマネズミが住み着く場所が多いのは、建物内に住み着く場合はビルや天井裏などの比較的乾燥した高い場所を好みます。
高さと幅が10㎝程度の空間を特に好み、手足の肉球に滑り止めとなるヒダがあるので、登攀力(とうはんりょく・よじ登る力)に優れ、電線や水道管なども巧みに渡ることができます。
家ネズミ(家に住み着くネズミ)の9割はクマネズミともいわれ、住宅の屋根裏・天井裏などに住むネズミの殆どがクマネズミといわれています。
「ネズミ道」と呼ばれる壁づたいの通路では、毛皮がこすりつけられるために、壁に黒または灰色の痕跡が残ります。この痕跡を「ラットサイン」と呼び、もしラットサインを見つけたのならば、ネズミが住み着いているかどうかを調べてみることをお勧め致します。ラットサインは黒ずんでいるものが殆どなので、見つけるのは容易とされます。

クマネズミの食性

クマネズミは雑食性で、種実類(穀物や果実、またはその加工品)が食物の過半量を占め、動物質の食物は比較的少ないです。
ただし、動物の肉や魚介類はあまり好みませんが、ゴキブリなどの昆虫類は好んで食べるようです。また、水分補給のために、柔らかい茎や葉なども摂取するとされています。
以前、ハツカネズミの時にも書きましたが、ネズミを寄せ付けないようにするためには、餌となる食物を与えないことが最も効果的です。
お米や野菜類を保存する時は、しっかり梱包するなどすればネズミに餌場を作ることを防げます。また、ゴキブリなどの不快害虫を見つけたら、しっかり駆除することもネズミ被害の予防につながります。

クマネズミが与える被害

衛生的な被害

天井裏などに住み着いたクマネズミの被害として多いのが、悪臭です。
クマネズミは走りながら糞や尿をするために、そこら中にされてしまうと悪臭や酷い場合は健康被害にも繋がります。
また天井裏などクマネズミの好む場所は、ホコリが溜まっているような場所なので、色々な病原菌を体にまとって家の中を徘徊しています。
もしもそれらに接触してしまうと、サルモネラ菌や鼠咬症(そこうしょう)などに感染してしまうおそれがあります。

物質的な被害

ネズミの歯は伸び続けるので、ネズミは習性で硬い物をかじることで、歯を短くします。
家にある物の被害としては家具などの他にも、電気コードをかじる場合があり、この場合、電化製品のショートや最悪の場合、漏電による火災を発生させてしまう危険性もあります。もしもネズミに電気のケーブルなどをかじられた痕跡を見つけたのなら、直ぐに対処しなければなりません。
また、家の壁などに穴を開けて、自由に外部と出入りしてしまう場合もあります。この場合は、ネズミを駆除するだけではなく、開けられた穴をしっかりと塞がないと、またネズミが侵入してしまいますので、穴を見つけた場合は、しっかりと塞ぎましょう。

クマネズミへの対策

個人では対策が難しい場合もあります

ネズミ被害 捕獲 駆除クマネズミは前述のように警戒心が強く、他のネズミに比べても賢いため、個人では対処が難しい場合が多い場合があります。
もともと天井裏などに住みつきやすいので、見かけることが少ないというのも難点ですし、毒餌をしかけたとしても、警戒心が強く中々食べないうえ、少量づつ摂取した場合には毒餌に耐性のついた”スーパーラット”になってしまう場合があります。
こうなってしまうと専門業者に依頼した方が確実に対処できます。
コスト的には高くついてしまいますが、他のネズミに比べても健康被害になりやすいクマネズミ被害は放置しておくにもリスクが伴います。
個人で駆除できない場合は一度専門業者に相談しましょう。

まずは自分で駆除を試したい場合

専門業者に頼らず、まずは自分で駆除を試したい場合には、侵入経路を塞ぐことが1番目の対策です。侵入経路を塞がないと、せっかく駆除しても新しいクマネズミに侵入されてしまうこともあります。
次に、毒餌による駆除と罠による駆除があります。
毒餌による駆除の場合、先にも述べたとおり警戒心が強く、直ぐには毒餌を摂取しないため、最初は毒の無い餌を摂取させるなどの工夫が必要なようです。
さらにスーパーラットの場合ですと、普通の毒餌では効き目が出ない場合もあるので、毒餌を変えなければならない場合もあります。
罠を仕掛ける場合には、ネズミカゴやネズミ板(とりもち)を仕掛ける方法もありますが、これも警戒心が強いので、なかなか近寄りません。
さらに仲間のネズミが罠にかかると、更に警戒心を強くしてしまい、なおさら罠にかからなくなる傾向があります。

クマネズミの被害にあわないために

せっかくクマネズミを駆除したとしても、再び侵入されては元も子もありません。
次にあげる予防策は、クマネズミだけではなく、全てのネズミ・野生動物に対しても共通で、自宅や倉庫への侵入防止にとても効果的です。
現在ネズミを見ていない方でも、この予防策を見ていただいて、ネズミが住み着かない環境にしていただきたいと思います。

侵入経路を断つ

ネズミの被害を防ぐためには、まず侵入経路を遮断してしまうのが最も効果的です。たとえ家屋の中にいるネズミを駆除したとしても、再び外部から侵入を許してしまっては、再び駆除しなければなりません。
ネズミの侵入経路を遮断するには、
1.壁の隙間やひび割れを専用のパテなどでしっかり塞ぐ。
2.通気口や、換気扇など塞げない穴は、金網などを設置する。
3.外出する際は2階であっても、窓を開けっ放しにしない。
4.エアコンの室外機などは、使用しない時期にはカバーをする。
などの対策があります。

ネズミが住み着かない環境を整える

ネズミが好まない環境を整えることも効果的な予防策です。
住み着かない環境を整えるには、餌場を作らないことと、巣を作らせないことが重要となります。
1.餌場を作らない
食べ物を開封して放置したり、野菜類を梱包しないで保管しておいたりすると、ネズミにとっては格好の餌場となります。
蓋が閉まる瓶やプラスチックの容器に保管するなどの対策をとることで、餌場となることを予防出来ます。
残飯などを放置しておくのも餌場を作ることになるので、ポリバケツで保管するなどしっかり対策をしましょう。
2.巣を作らせない
タオルやシーツなどの保温性の高い衣類は、ネズミの巣を作る材料とされてしまう可能性があります。タンスや衣類ケースなどに入れて、しっかり保管しましょう。また、押し入れの中もネズミの進入路が無いか時折チェックしましょう。もし進入路があればしっかり塞ぎましょう。
納屋などに保管されているワラ・ムシロ・わら縄なども巣を作りやすいので、臭いが付いても構わない場合は、忌避剤などを試すのも効果的な対策です。

忌避剤を効果的に使う

ネズミや野生動物を近づけない忌避剤を使用するのも効果的です。
ただし、忌避剤を使用する時は、
1.有効期間が過ぎる前に、新しい忌避剤と交換する。
2.同じ忌避剤を長期間使用するのではなく、違う成分の忌避剤を使用する。
などの点に気をつけてください。忌避剤の成分に慣れてしまうと、有効期間内の忌避剤でも効果が出なくなることがあるので、成分はマメに変えた方が効果的です。
忌避剤を仕掛ける場所は、ネズミの侵入経路になりやすい隙間などが効果的です。

最後に

ネズミをはじめ、野生動物に対しては、餌場を作らないことと、巣を作らせないことがとても重要です。
住み着かれてしまうと駆除するのは難しいことが多いので、普段から予防対策はしっかりとすることをお勧めいたします。

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