園芸資材・農業資材・造園資材・花材の総合問屋、青森県平川市(弘前市のすぐそば)末吉商店です。植木鉢、肥料、園芸用・農業用の用土、薬品、造花、しめ縄、苗、球根・縄、ムシロ、カメなど東北で一番の取り揃えでお客様のご要望に応えます。

化成肥料の特徴

化成肥料 特徴 施肥植物を育てる時に、肥料を使用されている方は多いと思います。弊社でも多種多様な肥料を取り扱っておりますし、ホームセンターや専門店へ行くと様々な肥料の商品が売場に並んでいることと思います。
これだけ種類が多いと、かえって何をどう使えば良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
今育てている植物に効果的な肥料を選んであげるには、まず肥料の分類を知り、それぞれの特徴を押さえておくと効果的な選択ができます。
今回は、化成肥料の特徴と、ご使用になる際のメリット・デメリットについて特集致します。
肥料全般については、以前に説明した記事がございますので、そちらもご参考にしてください。

☜肥料の種類と選び方に関する特集はこちら

即効性が高く、持続力が低い

一般に化成肥料として販売されている肥料の一番の特徴は、
○即効性に優れる
・施肥してから植物が吸収するのが早い
×持続力が低い
・施肥しても肥料効果が切れる期間が短い
とされています。これは化成肥料が無機肥料と化学肥料の属することが要因です。

無機肥料

無機物(鉱石など)を主成分とした肥料で、工場で化学的に生産されたものが多いですが、天然の鉱石で作られる場合もあります。
解釈で異なる場合があり、「炭素を成分としないもの」とした場合は、尿素を有機肥料とする場合などがあります。
水に溶けやすいというのが最も大きいポイントで、溶けやすい分植物への肥料分供給が早くなる半面、水分として肥料分が流出してしまう欠点があります。

化学肥料

化学肥料とは化学的に合成された無機肥料を言います。
化学肥料で、肥料3要素(窒素・リン酸・カリのこと)の1つしか含まれないものを単肥と言います。この単肥を混合して肥料3要素のうち2種類以上を複合肥料と言います。
複数の単肥に化学的操作を加えて、肥料の肥料3要素のうち2種類以上、肥料分として15%以上の量を含むようにしたものを化成肥料と言います。化成肥料には高度化成と低度化成があり、それぞれの分類は以下のように決まっております。
○高度化成…化成肥料で肥料3要素の合計30%以上の肥料
○低度化成…高度化成以外の化成肥料

化成肥料の役割

化成肥料を使用する場合、目的の多くは短い時間で土壌に肥料分を供給するために利用します。
ただし、同じ化成肥料でも窒素分を水に溶けにくい形にして、ゆっくり溶けて窒素の効き目が長続きする「IB肥料」のような肥料もありますし、化成肥料の表面を半透水性・非透水性の膜でコーティングし、効き目がゆっくり出るように加工した「被覆複合肥料」といわれる肥料もあります。

元肥・追肥どちらにも使用出来る

化成肥料 特徴 施肥例えば化成肥料としてよく売場で目にする「8-8-8化成肥料」は窒素・リン酸・カリウムを全て同量の8%含んでいる肥料ということです。(因みに8+8+8=24となりますので、この場合は低度化成肥料となります)
このように複数の肥料分が一定の割合で肥料分が含まれる場合は、植物の植付け前に施肥をする元肥として使用するのがとても便利です。
一方、追肥として使用される化成肥料の代表的なものに、窒素とカリウムを含む化成肥料(NK化成)などがよく使用されます。
植物は種類によって、必要な栄養素の種類・量・時期が決まってきますので、単肥や有機肥料を組み合わせて必要な肥料分を供給されることをお勧めいたします。
また、元肥として使用する場合は、作付けの4~5日前を目安に施肥をするのが一般的です。
施肥の仕方として、植物の下に施すのを「溝施肥」、土壌全体に混ぜ込むのを「全面施肥」と言います。植物によって施肥の仕方も、向き・不向きがありますので、事前に調べることをお勧めいたします。

化成肥料のメリット・デメリット

【メリット】

○粒の大きさが均一で肥料分も同じなので、施肥量を決めやすく、ムラ無く散布出来る。
○植物の育成に欠かせない3要素がバランス良く含まれるものが多いので扱いやすい。
○失敗しにくく、初心者でも扱いやすい。
○高度化成肥料を使用すると、低度化成肥料に比べて施肥量が少なくて済み、施肥にかける作業時間を短縮出来る。
○工場で大量生産出来る為、価格が比較的安価である。
○有機肥料と違い、あまり臭いやガスが発生しない。

【デメリット】

○有機肥料のように土壌を改良する効果は見込めません。
○高度化成肥料を散布する場合、均一に撒くのが難しい場合があります。
○有機肥料に比べると、過剰使用した場合、根が傷む肥料やけの現象を起こしやすい。

さいごに

化成肥料と聞くと、人工的な物質から精製されるようなイメージがありますが、材料となる物の素材は全て自然界に存在する天然の物質です。
肥料にはそれぞれの役割があるので、自分が育てている植物にどの肥料が適しているのか見極めて使用しましょう。
また、化成肥料の欠点を有機肥料で補ったり、逆の効果を期待したりと、色々な肥料を組み合わせて施肥をするのも大切なことです。
上手に肥料を組み合わせて、丈夫な植物を育ててください。

質問・問い合わせは、メール、お電話で受付けしておりますのでお気軽にご連絡ください。
お問合わせはこちら