配合肥料の特長
植物を育てる時に、肥料を使用されている方は多いと思います。弊社でも多種多様な肥料を取り扱っておりますし、ホームセンターや専門店へ行くと様々な肥料の商品が売場に並んでいることと思います。
これだけ種類が多いと、かえって何をどう使えば良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
今育てている植物に効果的な肥料を選んであげるには、まず肥料の分類を知り、それぞれの特徴を押さえておくと効果的な選択ができます。
今回は、配合肥料の特長について特集致します。
肥料全般や化成肥料については、以前に説明した記事がございますので、そちらもご参考にしてください。
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そもそも配合肥料とは?
配合肥料とは、複合肥料のうちの1つです。
長期間効くタイプの有機肥料である、チッソ・リン酸・カリ室の各肥料を目的に合わせて2成分以上混ぜた肥料、または、主に油カスや骨粉などをベースに、速効性のある無機質タイプの化成肥料を配合した肥料のことを「配合肥料」といいます。
粉末や粒状、ペレット状など様々な形状の配合肥料が市販されております。
配合肥料の特長として、速効性の化成肥料や固形醗酵油カスが配合されていることから高い効果が期待でき、肥効が1~3ヶ月ほど持続するものが多いです。
そのため、盆栽や鉢植えの樹木に使いやすく、追肥として使用するのに向いているほか、有機物が原料になっている配合肥料には土作りにも効果があるとされております。
それぞれの植物に合った選び方
花や庭木の場合
花や庭木を育てるのに適した配合肥料は、骨粉が配合されているものが良いとされております。
骨粉には、植物の花付きや実付きをよくするために必要なリン酸成分が多く含まれています。有機質からできるリン酸成分は、長くゆっくりと土の中で効果がつづくので、開花や結実を助けます
元肥として使う場合、植穴の底に肥料を薄く敷き、土を少し被せた上に苗を置きます。追肥として使う場合、植物から3㎝以上~枝先までに穴を掘り、肥料を入れて土を被せると効果的です。
野菜の場合
野菜を育てるのに適した配合肥料は、100%有機配合肥料をお勧め致します。
製品によって性質や成分比率は異なりますが、有機物が原料なので土作りにも効果があるとされております。また、花付きと実付きがよくなる骨粉と、野菜や果実がおいしくなる魚粉が配合されているものを用途に応じて選ぶと良いでしょう。
魚粉にはアミノ酸が豊富に含まれており、土壌中の有用な微生物の働きを高めるほか、根の栄養吸収を活発にさせます。さらに植物に蓄積されたアミノ酸は、野菜や果実のうまみを引き出す効果があるとされております。
分解が早くなるように、土と触れ合う面積を多くするためにも土とよく混ぜると効果が早く表れます。追肥として使用する際は、とくに分解をはやめるために、しっかりと混ぜることがポイントです。
観葉植物の場合
観葉植物に適した配合肥料は、油かすが配合されたものが使いやすいです。
油かすは、多少はリン酸質やカリ質も含まれていますが、チッ素の含有量が多い特徴があります。チッ素とは、茎や葉っぱの生長に必要で、生き生きとした緑の葉っぱに育つために必要な養分です。
観葉植物は、チッソ:リン酸:カリの比率が同じくらいの配合肥料を使用します。
花を付けるタイプであれば、リン酸を増やしたN6:P10:K6のようなものが適しております。また、卓上程度のサイズはそれぞれの比率が10以下で、大型サイズは10以上の配合肥料を選ぶと良いでしょう。
さいごに
配合肥料は育てたい植物の性質にあった肥料を選んで施肥することにより、花付きを良くしたり、実付きを良くしたりなどの効果が期待できます。
しかし、これはどのような肥料にも当てはまることですが、与えすぎにはくれぐれもご注意願います。肥料は与えすぎると根焼けや生育障害の原因となってしまいます。
上手に配合肥料を利用して、きれいなお花や、おいしい野菜を楽しんでください。
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