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根腐れとは?

雪が積もる地域では、冬の園芸といえば“室内園芸”を楽しむ人が多いかと思います。
冬の室内園芸の注意点などは、このホームページでも何度か取り上げてきましたが、今回は根腐れの対策についてご紹介したいと思います。
過去の冬の室内園芸についての記事は下のリンクからご参考に願います。

初めてでもわかりやすい冬の室内園芸

室内の観葉植物についた害虫対策

冬の室内園芸で人気の植物

そもそも根腐れとは?

根腐れ 根腐れ防止剤 室内園芸 水やり“根腐れ”とは、その名のとおり植物の根が腐った状態です。根腐れになると、植物の根は先端部分から徐々に腐っていき、放置しておくと幹が株元から腐って枯れてしまいます。
初期の頃であれば、腐った根を切り離してしまい、新しい土に植え替えすると根腐れの進行を止めることが出来ます。

根腐れが起きた場合の症状

植物が根腐れを起こすと、いくつかの症状が現れます。植物は、葉っぱで二酸化炭素を吸って酸素と水を作り出し、根で酸素と水を吸い上げます。根腐れを起こすと植物は酸素を吸えなくなり、窒息状態に陥ります。葉や幹、根は変色してしまい、やがて植物全体が枯れてしまいます。
次のような症状が出てきた植物は根腐れを起こしているかもしれませんので、確かめてみましょう。
●水やりをした後の土の乾燥が遅く、染み込みが遅い。
●株の元気がない。
●根が黒く変色している。
●葉っぱが黄色や茶色に変色している。
●茎や幹が柔らかくなり、ブヨブヨの状態になる。
●土から嫌な臭いがしてくる。または、土の表面にカビなどが発生している。

植物を“根腐れ”させないようにするには?

特に観葉植物などが多いのですが、熱帯が原産の植物などは冬になると、『根が休眠してしまい、土壌から水を吸い上げることが少なくなり、植物は眠っているが呼吸はしている状態』となっています。この状態の植物に春から秋までの成長期と同じ水やりをすると、土壌が常に湿った状態となってしまい、根腐れを起こしてしまいます。

根腐れを起こす原因は?

根腐れ 根腐れ防止剤 室内園芸 水やり根腐れの原因は、土壌や植物の酸素不足が原因となります。
土壌の酸素が不足すると、酸素が少ない環境を好み、根腐れを促進させる菌が増殖します。
酸素が不足する原因は次にあげるような事がおおいので、当てはまるようであれば改善しましょう。

水やりの頻度が多く、水はけが悪い環境にある

植物は土と土の隙間や、土の粒の中にたまった水を吸い上げ、その水がはけた後に出来る隙間から酸素を吸収します。

水やりは水分の供給の他に、土壌中の古い空気を押し出し新しい空気を押し込む役割もあります。
ところが、長い間使い続けて団粒構造が砕けた土や、保水性の高い粘土質の土だったりした場合、古い水がいつまでも残り水はけが悪いため、空気を押し出すことが困難になります。
その結果、植物は酸素不足になり、土も常に湿っていることが多くなり、根が窒息する原因となったりします。

肥料焼け

施肥の量は適量であれば問題ありませんが、与えすぎると浸透圧の影響で肥料成分の濃い土と根の水が出すぎてしまう“肥料焼け”を起こしてしまいます。
肥料焼けを起こしてしまった植物は、根腐れだけではなく、生育障害も起こしますので、肥料は説明書などを熟読して施肥をしてください。

不要な雑菌の繁殖

土壌の酸素不足が長く続いた状態であったり、植物の根が傷ついた状態で植え替えられたり、水はけが悪く腐食した水で汚染された土を使用していると、植物の成長には不要な雑菌が繁殖して根を侵食し、根腐れを起こしてしまう場合があります。
通常、土壌には菌がいますが、植物にとっての善玉菌と悪玉菌が混在している状態です。
土壌が酸素不足になると、悪玉菌が好んで繁殖できる環境を整えてしまい、善玉菌を倒してしまうので、注意しましょう。

根腐れを起こした場合の対処方法

根腐れ 根腐れ防止剤 室内園芸 水やり根腐れを起こした植物は、植え替えをして株の状態を整えてあげなければなりません。
植え替え直後の株は弱ってますので、肥料を与えたりすると肥料焼けを起こすので注意してください。メネデールやHB101など、芽出しに特化した活力剤などを与えると良いでしょう。

株の整え方

1.根についた土をほぐしながら丁寧に落とす。
2.変色してしまった根や腐っている根はハサミで切り落とす。
3.葉や茎を根とのバランスを見ながら切りそろえていく。
4.植物の好む状態の土に植え替える。
5.水やりを控え、明るい日陰で新しい芽が出るまで様子を見る。
6.新しい芽が出てきたら、植物の好む環境に鉢を移動する。

根腐れを起こさないための予防方法

根腐れを起こす原因として、特に多くみられるのは水やりが多すぎることがあげられます。
先述したように、観葉植物などの多くは、熱帯など暑い地域出身の植物が多いので、日本の冬のように寒くなると、水の吸い上げが低下しています。この状態のときに水やりの回数が多いと根腐れを起こしてしまいます。
その他には、長期間植え替えをしないで同じ土を使い続けると、土の団粒構造が壊れ、水はけが悪くなり、やはり根腐れを起こす原因となったりします。
植物の株が大きくなり、鉢の植え替えをしなければならない時などは、使用している土も一緒に取り替えてあげましょう。
この他にも水はけを良くするために、ゴロ土などを鉢の底部に入れる方法や、根腐れ防止剤を培養土に混ぜるなどの方法もあります。
根腐れ防止剤は珪酸白土やゼオライトを主原料にしており、土の状態を改善したり、根腐れを防止する効果があります。
弊社で取り扱っている根腐れ防止剤のリンクを下に貼りますので、そちらもご参考に願います。

根腐れ防止商材のご紹介

根腐れを放置しておくと・・・

根腐れ 根腐れ防止剤 室内園芸 水やり根腐れは植物の土台である根を枯らしてしまう現象なので、放置しておくと大切に育てている植物を枯らしてしまう原因となります。
葉っぱが黄色かったり、水を吸い上げている様子がなかったり、植えこんでいる鉢などから腐敗臭がしてくる場合などは、根腐れを疑ってみてください。
早めに見つけることが出来ると、手遅れになる前に対処することが出来るので、植物の元気を取り戻すことが出来ます。

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