園芸歳時記 令和八年七月
園芸に関係する四季折々の気候や、栽培情報などを園芸歳時記と題して月ごとにご紹介しております。
過去に弊社ホームページで特集した内容など、この時期に閲覧していただきたい内容を今回は6項目に分けてご紹介しております。
これからどのような気候になるのか?どんな植物を育て始めようか?と思われている方にご参考にしていただきたいと思います。
【1】文月<ふみづき>
文月は「ふづき、ふみづき」と読み、その意味・由来・語源には諸説あります。
なかでも、「文被月(ふみひろげづき、ふみひらきづき)」が略されて「文月」に転じたという説が有力です。
この文被月とは、書道の上達を祈って、短冊に歌や願い事などを書く、七夕の行事にちなんだ呼び方だといわれています。
しかし奈良時代に中国から伝わった七夕は、古来の日本にはなかった行事であり、疑問視する声もあります。
ほかにも、収穫が近づくにつれて稲穂が膨らむことから「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくむづき)」が転じて「文月(ふづき)」になったという説、稲穂の膨らみが見られる月であることから「穂見月(ほみづき)」が転じたという説もあります。
7月の誕生花 ユリ
ユリが7月の誕生花とされる主な理由は、7月が野生種を含めたユリの最も美しい開花時期にあたるからです。加えて、豪華で凛とした姿が夏のエネルギーを象徴することや、主にキリスト教圏では「純潔」のシンボルとしての歴史的な意味合いが深く結びついているなどの理由があります。
ユリは北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種あり、そのうち日本には15種があり、7種は日本特産種です。
世界中で栽培されている園芸用ユリの多くは、幕末から明治時代にかけて、シーボルトなどの植物学者によってヨーロッパへ持帰られ、日本の品種を主体に品種改良されたものです。
ユリは主に球根と切花で流通しており、そのうち球根は種苗店、園芸店、ホームセンターなどで10月頃から秋植え球根として販売されております。
百合の育て方
ユリは花姿や草姿、開花期などがさまざまで、多くの品種があります。
減少したとはいえ、日本には、ヤマユリやササユリ、テッポウユリなどが野山に自生しており、古くから愛されてきました。
庭植え、鉢植え、切り花に加え、ゆり根を食用にするなど、日本では馴染みのある植物の1つです。
栽培に適した場所:
テッポウユリ系やスカシユリ系、ヒメユリなど葉の細いユリは日当たりを好みます。オリエンタル系やヒメサユリなど葉の広いユリは、明るい半日陰を好みます。水はけが良く、風通しの良い場所が適しています。
水やり:
球根植えつけ時に水やりをしたあとは、庭植えの場合は雨にまかせますが、鉢植えの場合は鉢土の表面がよく乾いたときにたっぷりと水やりします。花後も葉が枯れるまでは、土が乾かないように水やりを続けます。
植えつけ・植替え:
植えつけの適期は10~11月です。庭植えの場合は、土壌を深さ30cm以上よく耕し、球根の高さの1.5~2倍の深さに植えつけます。
鉢植えの場合は、球根直径の約3倍以上の直径で、深さのある鉢を選びます。鉢底石を多めに敷いて、球根1個分の深さに植えつけます。上根を十分に張らせることがとても重要です。毎年植え替えます。
開花期後:
花が咲き終わったら、花だけを摘み、葉を残します。
【2】7月の二十四節気
小暑【7月7日】
暑さがどんどん強くなっていくという意味があり、この頃から暑さが本格的になってきますが、梅雨の終わる頃で、集中豪雨が多く発生する時季でもあります。
この日から暑中見舞いを出し始めるとされております(正式には大暑から)。
梅雨が明け、強い日差しと共に気温が一気に上がる時季のため、体調を崩しやすくなる頃でもあります。天気予報やニュースで「小暑」という言葉を耳にしたら、本格的な夏を迎える合図だと思って下さい。
暑さを乗り切るために、しっかり食べて 体力をつけておきたい頃です。
この頃は蓮の花が咲き始める頃でもあります。少し風流に蓮観賞に出掛けてみてはいかがでしょうか?
蓮の花は午後には花がしぼんでしまいますので、行かれる時は朝の早い時間が良いでしょう。
大暑【7月23日】
快晴が続き、気温が上がり続ける頃です。
最も暑い頃という意味ですが、実際の暑さのピークはもう少し後になります。
『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されています。
夏の土用が大暑の数日前から始まり、大暑の間中続きます。小暑と大暑の一か月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送るとされています。
【3】7月に需要が高まる園芸商品
切花延命剤
せっかく飾ったお花であれば、キレイに長持ちさせたいものですが、高温が続く夏場では切花自体や活け水も劣化しがちになります。切花延命剤は切花に必要な栄養素を供給するばかりではなく、活け水の劣化も防ぐ機能を持った商品です。
あおもり藍切花延命剤
「あおもり藍の切花延命剤」は、無農薬で育てた「あおもり藍」から抽出したエキスを配合することで、菌の繁殖を抑制することが出来る切花延命剤です。天然成分で切花を長持ちさせることが出来ます。
クリザールフラワーフード
クリザールフラワーフードは、ご家庭用の切り花鮮度保持剤です。切り花の水揚げを促進し、十分な栄養を与え、切り花を美しく咲かせ、日持ちを長くします。花器の生け水を清潔に保ちます。すべての切り花にご使用いただけます。
キープフラワー
花びんの中のバクテリアの繁殖を抑え、切花に必要な栄養を補給します。
キープ・フラワーは、毎日の花瓶の水替えの煩わしさを避け、花の美しさを最大限に引き出し長持ちさせることが出来ます。
殺菌殺虫剤
盛夏となるこの季節は、植物にもっとも害虫が付きやすい季節でもあります。害虫が付くと植物は病気にもなりがちです。植物の病気は予防が肝心。病気にも病気の原因となる害虫にも効果のある殺菌殺虫剤の一例です。
サンヨール液剤AL
サンヨールALは野菜と花の病気と虫にダブルの効果がある殺菌殺虫剤です。
特に気温が高くなる盛夏では、乾燥した環境に強いコナジラミが発生しやすく、サンヨール液剤ALはコナジラミにも抜群の効果があります。
カダンセーフ
食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭にもおすすめです。
カダンプラスDX
花や野菜、庭木など幅広い植物に使用でき、病害虫をしっかり駆除・予防。一年中いるアブラムシをはじめ、秋のキャベツにつくアオムシ、冬の庭木につくカイガラムシなどにも使えます。
除草剤
除草剤は面倒な雑草の刈り込み作業を軽減してくれる便利な薬品です。
畑などにも使用できるものや、ジョウロ感覚で手軽に散布できるものもあります。
クサストッパー
○このまま使えるシャワータイプの除草剤です。
○既に成長途中の雑草に有効な除草剤です。
○家のまわり・駐車場・墓地・道路などの雑草退治にご使用いただけます。
○雑草がしっとり濡れる程度に散布してください。通常2~14日で枯れ始めます。
ラウンドアップマックスロード
散布から1時間経過すれば、雨が降ってきても効果のある除草剤です。従来のラウンドアップより特に散布後の雨や朝露の他、低温にも強い仕様となっております。
アースカマイラズ 草消滅
すばやく効いて8~最長10ヵ月効果が持続します。
速効性と持続性の2つの特長を併せ持った除草剤で、広範囲にまきやすいジョウロヘッド付きの、そのまま撒ける液体除草剤です。
【4】切花を長持ちさせる『あおもり藍の切花延命剤』
家庭や職場に飾られたお花は、周りを明るくするばかりではなく、気分もよくしてくれます。
誰かからプレゼントされる場合もあれば、自分で気に入った花を花屋さんから購入して飾ることもあると思いますが、せっかく飾ったお花であれば、綺麗なまま長持ちさせたいものです。
今回は天然成分が入った切花延命剤「あおもり藍の切花延命剤」をご紹介いたします。
切花延命剤とは?
切花を長持ちさせるには、切花に水を上手く与え続けることが欠かせません。ですが、単に水を与えれば良いというものでもありません。花も人と同じように栄養が無ければ生きていくことが出来ないのです。切花延命剤とは、切花をより長生き(長持ち)させるための栄養剤です。
使用方法は簡単で、お花の活け水に切花延命剤を溶かすことで、お花をイキイキと保ったり、つぼみを咲かせたりするのに必要な栄養を補給してあげることが出来るのです。
また、切花延命剤は栄養を補給するだけではなく、抗菌材・殺菌剤・界面活性剤などを含ませることで、活け水の劣化や雑菌の繁殖を防いだり、水の吸い上げを良くする効果も備えております。
天然成分で切花を長持ちさせたい
市販されている切花延命剤は様々な商品がありますが、今回ご紹介するのは天然成分で切花を長持ちさせることのできる切花延命剤です。
『あおもり藍の切花延命剤』は、無農薬で育てた『あおもり藍』から抽出したエキスを配合することで、菌の繁殖を抑制することが出来る切花延命剤です。
藍は「大切な着物は、藍の風呂敷で包む」と言い伝えが残るほど抗菌・殺菌作用があるタデ科の植物です。
元々は染料として藍染などに使用していた植物ですが、近年の研究により、その抗菌作用があるエキスを抽出することに成功し、天然成分由来の切花延命剤が誕生しました。
※写真をクリックすると、製品の詳細な紹介ページへと進みます。
『あおもり藍の切花延命剤』に含まれる成分
あおもり藍抽出液
藍は解毒や殺菌・抗菌、止血、防虫効果があるとして薬草としても古くから重宝されてきた植物です。
『あおもり藍の切花延命剤』は、この抗菌作用に注目し、天然成分由来の切花延命剤を商品化することに成功しました。
『あおもり藍』の抗菌作用により、花瓶の水が腐敗することやバクテリア等の繁殖を防ぎます。
糖類
切花が鮮やかな色や香りを保つために必要な栄養素が糖類です。
『あおもり藍の切花延命剤』は糖類を加えることにより、切花がより長く、美しく咲き続けるための栄養素を補給します。
界面活性剤
界面活性剤を含むものは、水の吸い上げをよくする効果があります。
界面活性剤の成分は、茎を変色させてしまう場合もありますが、花の寿命には悪影響を与えません。
抗菌剤
毎日花瓶の水を取り替えても、室内の温度などの影響もあり、菌の増殖や水の腐敗を発生させてしまいます。抗菌剤を加えることにより抑制することが出来ます。
『あおもり藍の切花延命剤』の使用方法
① 本剤を水で50倍にうすめてください。左の写真、キャップの赤線が6㎖の目安ですので、300㎖の水で薄めると50倍希釈液が出来ます。
② 計量に使用したキャップや容器はよく水洗してください。
③ 清潔な花瓶にうすめた希釈液を適量注いでください。
④ 水切りをした花を生けてください。水につかる葉は取り除いてください。
⑤ 水替えは不要です。溶液が減った場合、50倍希釈液を継ぎ足してください。
ご注意
・子供の手の届かない場所に保管してください。
・食品ではありません。万一飲み込んだ場合は、口をすすいで、水を多めに飲んでください。
・眼に対して刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は、直ちに十分に水洗いしてください。
・皮膚に付着した場合は、水でよく洗い流してください。
・かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
・ステンレス製を除く金属製の容器には使用しないでください。
・使用後は密栓して、直射日光をさけて保管してください。
茎の切り方でも花持ちが変わります
切花を長持ちさせるには、水を吸い上げる入り口である“切り口”を綺麗に整えてあげることがとても大切です。切り口をきちんと広げ、整えてあげれば水を十分吸い上げることができ、水分を葉や花に送り届けることができます。
切り口を揃える“水切り”を上手にできるポイントは次の3点です。
1.水中で切る
水中で切ることで、切り口から空気の侵入を防ぐことが出来ます。また、切り口の乾燥を防ぐことも出来ます。
※バケツなどに茎の最下部を浸けて切ることが出来ない場合は、切ったら直ちに水に浸けると良いでしょう。
2.切れ味の良いハサミを使う
植物の茎には、水を吸い上げるための“導管”というものが伸びています。切れ味の悪いハサミで切ると、切った時にこの導管を潰してしまい、切花の水揚が悪くなってしまいます。
切れ味の良いハサミで、スパッと切りましょう。
3.茎は斜めに切る
また、茎を斜めにカットすることにより、さらに水の水揚げをよくするといわれます。これは、斜めに切ることにより、切り口の断面積が広がり、それだけ水の吸い込みが良くなるからです。また、直角に切るよりも斜めに切ることにより、導管を潰さずに綺麗に切ることができます。
切花延命剤や水切り・水揚げなどの方法を使って、お花をキレイに長持ちさせてお楽しみください
【5】7月に農作業の始まる野菜
7月に種撒き、苗の定植などが始まる野菜の一例をご紹介致します。
※寒冷地や、温暖な地域などで差が出る場合もありますので、作付する地域の気候に合うように農作業を始めることをお勧めいたします。
| 作物名 | 一年/多年 | 生育温度 | 種まき | 苗植え | 旬の収穫時期 |
| 青唐辛子 | 一年生 | 20~30℃ | 2月~5月 | 4月~7月 | 7月~9月 |
| アスパラガス | 多年生 | 15~20℃ | 2月~4月 | 4月~7月 | 4月~6月 |
| 貝割れ大根 | 二年生 | 20℃前後 | 年中 | 年中 | 年中 |
| 蕪 | 二年生 | 20℃前後 | 4月~9月 | – | 10月~11月 |
| 南瓜 | 一年生 | 20℃前後 | 3月~6月 | 4月~7月 | 7月~12月 |
| カリフラワー | 一年生 | 15~25℃ | 年中 | 年中 | 11月~3月 |
| キャベツ | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 12月~6月 |
| 胡瓜 | 一年生 | 20~25℃ | 4月~6月 | 4月~7月 | 6月~8月 |
| 小松菜 | 一年生 | 15~25℃ | 3月~10月 | – | 12月~2月 |
| さやえんどう | 一年生 | 15~20℃ | 10月~8月 | – | 4月~6月 |
| ちんげんさい | 一年生 | 20℃前後 | 3月~10月 | – | 9月~12月 |
| 蔓紫 | 一年生 | 20~30℃ | 4月~7月 | – | 6月~10月 |
| 唐辛子 | 一年生 | 20~30℃ | 2月~5月 | 4月~7月 | 7月~9月 |
| とうもろこし | 一年生 | 20~30℃ | 3月~7月 | – | 7月~8月 |
| トマト | 多年生 | 20~30℃ | 2月~5月 | 4月~7月 | 6月~8月 |
| 長葱 | 一年生 | 20℃前後 | 3月~10月 | 4月~10月 | 11月~2月 |
| 韮 | 多年生 | 20~25℃ | 3月~4月 | 6月~7月 | 3月~5月 |
| 人参 | 二年生 | 20℃前後 | 3月~9月 | – | 10月~12月 |
| 白菜 | 二年生 | 20℃前後 | 3月~9月 | 4月~5月 | 11月~2月 |
| ブロッコリー | 多年生 | 15~20℃ | 6月~9月 | 7月~10月 | 11月~3月 |
| ほうれんそう | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 11月~2月 |
| 水菜 | 二年生 | 15~25℃ | 4月~9月 | – | 12月~3月 |
| 三つ葉 | 多年生 | 17~20℃ | 3月~10月 | – | 3月~4月 |
| 芽キャベツ | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 12月~1月 |
| モロヘイヤ | 一年生 | 20~30℃ | 4月~6月 | 5月~7月 | 7月~8月 |
| ルッコラ | 一年生 | 15~20℃ | 4月~7月 | – | 4月~6月 |
| レタス | 一年生 | 15~20℃ | 2月~9月 | 3月~10月 | 4月~8月 |
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