園芸資材・農業資材・造園資材・花材の総合問屋、青森県平川市(弘前市のすぐそば)末吉商店です。植木鉢、肥料、園芸用・農業用の用土、薬品、造花、しめ縄、苗、球根・縄、ムシロ、カメなど東北で一番の取り揃えでお客様のご要望に応えます。

ロープの結び方

ガーデニングや家庭菜園などで、ロープや紐を使う機会は何かとあるものです。
例えば支柱やネットを張ったり、冬囲いをしたりしている時に、ロープや紐が上手に結べなかったり、すぐ解けてしまったりしたことはありませんか?
ロープの結び方や扱い方を”ロープワーク”と言いますが、今回はこれまでロープワークを知らなかったという方に、ぜひ覚えていただきたい基本の結び方をご紹介したいと思います。
園芸関連だけではなく、キャンプや登山、船舶等の係留にも共通する結び方なので、是非ご参考に願います。

1.止め結び【難易度 低】

止め結びは世界最古の結び方と言われるほどに基本中の基本と言われます。
ロープに”こぶ”を作る時や、ロープを引っ張る時に”持ち手”として使用するなど、止め結び単体で使用する機会は少ないかもしれませんが、〇〇結びの最後などで「最後は止め結びで完成」など、色々な結び方を組み合わせる結びの際にも登場します。

止め結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いロープの結び目を作りたい位置に輪(ループ)を作ります。

止め結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いロープの端をさきほど作った輪(ループ)にくぐらせます。
引き締めると完成です。

止め結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い上段は結び目を大きくした写真、下段は結び目を締めた写真です。

 

2.ひと結び【難易度 低】

ひと結びは、ロープなどを芯に縛り付ける時に使う結び方です。止め結びの輪(ループ)に芯を挿したイメージです。
ひと結びには次の2つの意味があります。
1.交点に荷重がかかるように芯に一重の巻きを施すこと。
2.芯に1度回したロープに対して止め結びを施すこと。

ひと結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い支柱やポールなど、縛る対象をロープで一巻きします。
※この一巻きしたものが、止め結びのループに相当します。

ひと結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い一巻きしたら、ロープを交差させます。

ひと結び③

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い交差させたロープの端を、支柱に巻いたループの中に通します。
ロープの端同士を引っ張って、結び目を締めます。

ひと結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いひと結びだけでは強度不足ですが、色々な結び方の始まりや終わりに使用されます。

ふた結び【難易度 低】

ふた結びは、ロープを芯にかけ、続いてロープ自身を芯とみなして同じ向きのひと結びを2回施せばふた結びになります。
ひと結びと比べると1回ぶん多く結びつけただけですが、強度は大きく高まります。
しっかりと支柱にロープを巻き付けたい時に使用される結び方ですが、大きな荷重がかかると結び目が締まりすぎて解けにくくなることがあります。

ふた結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いまずはひと結びを作ります。
支柱やポールなど、縛る対象をロープで一巻きします。
一巻きしたら、ロープを交差させます。

ふた結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い交差させたロープの端を、支柱に巻いたループの中に通します。
さらにもう一度ひと結びを巻く要領で、ロープの端を交差させます。

ふた結び③

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いもう一度ロープの端を、今度は新しく出来たループの中に通します。
ロープの端同士を引っ張って、結び目を締めます。

ふた結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い左側は結び目を大きくした写真、右側は結び目を締めた写真です。

巻き結び【難易度 中】

巻き結びは、ポールに対して同じ向きのひと結びを2度巻き付ける結び方です。
特徴はポールに対して8の字を描くように巻き付ける結び方で、多くの縛り方の最初と最後の結びに多用されます。
縛りやすく、解きやすい結び方なので、冬囲いなどでは使いやすい結び方です。
ポールに対して回る方向にロープ負荷がかかると、解けやすい欠点があります。

巻き結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いロープの先端をポールに巻き付け、一回りしたらロープを交差させループを1つ作ります。
交差するロープ同士がXを描くように交差します。

巻き結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い最初に作った交差点Xの中心部分に、もう一個ループを描くようにしてロープを交差させます。

巻き結び③

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い結びを大きくして見ると、ポールに対して8の字を描くように縛っていると、巻き結びです。
ロープの端同士を引っ張って、結び目を締めると完成します。

巻き結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い結ぶというよりは、二重に巻き付けるというイメージです。

ねじ結び【難易度 中】

ねじ結びは、ポールに対してひと結びをしたうえで、ポールに対して巻かれた部分にロープの端を何度か巻きつけることによって完成します。
巻きつけるときの向きは、ロープの撚り(ヨリ)の向きと合わせるようにすると強度が得られます。
結びとしての強度はそれほど高くありませんが、ロープの端を巻きつける回数を増やすことによって高めることが出来ます。
立ち木にロープを結ぶ時などに利用出来ます。

ねじ結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いポールをロープで一周させて、ロープを一度交差させます。

ねじ結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い交差させたロープの端を、ループの中にいれます。
※つまり、ひと結びを1回施します。

ねじ結び③

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いひと結びを施したロープの端を、何度かループしているロープに巻き付けるように交差させていきます。
元(ループを作っているロープ)と、ロープの先端を引っ張り、結び目を締めると完成です。

ねじ結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いひと結びを施した後、巻き付けの回数を多くするほど強度は増します。

本結び【難易度 中】

本結びは、ロープや紐の端同士をつなげる結び方で、横結びとも呼ばれたりしています。
本結びはロープの端と端を結ぶ方法ですが、用途として多く使われるのは、1本のロープを端と端を結ぶことによってなにかを縛るために利用されます。
2本のロープの端同士を連結させるのには強度的に弱く、あまり適さないとされています。

本結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い2本のロープを交差させます。
ここでは青のロープに、赤のロープを交差させます。

本結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い交差させた赤のロープを青のロープに1度巻き付けます。

本結び③

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い青、赤両方のロープを折り返して、図のように上下対象の巻きになるように、もう一度巻き付けます。
青、赤両方のロープを矢印方向に引っ張り、結び目を締めると完成です。

本結び④

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いこれは失敗例です。
交点AとBで、それぞれ上下になるロープが違うと縦結びという結びとなってしまいます。縦結びは、とても解けやすいので気を付けましょう。

本結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い上段が結び目を大きくした写真、下段が結び目を締めた写真です。

もやい結び【難易度 高】

もやい結びは、ロープの端に大きさの変わらない輪(ループ)をつくる結び方です。使い勝手の良い結び方で「結び目の王」と呼ばれたりもしています。
もやい結びでつくった輪は、荷重がかかっても結び目の部分が動かず輪の大きさが変わりません。
また、大きな力にも耐える強度を持つ堅牢な結びでありながら、その後はロープが水で濡れていたりしても簡単にほどくことができる結び方です。
高い所に道具や梯子を上げ下げする時や、物を固定する時など色々な作業時に使うことの出来る結び方です。
いままで紹介した結び方よりは、少し難しい結び方かもしれませんが、覚えておくと何かと便利な結び方です。

もやい結び①

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いAのループを作り、ロープの端はさらにBのループを作ります。
Aのループは結び目となり、
Bのループは輪のままで残ることになります。

もやい結び②

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いロープの端を②はAループの下から、③はAループの上、④はAループの下にそれぞれくぐらせます。

もやい結び③

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲いロープの端を折り返すようにして、再び⑤はAループの上、⑥はAループの下にくぐらせ、青矢印赤矢印方向に引っ張って、結び目を締めます。

もやい結び【完成】

ロープワーク ガーデニング 冬囲い 雪囲い左側が結び目を大きくした写真、右側が結び目を締めた写真です。

この他にも色々な結び方があります

ロープワークは覚えておくと園芸作業に限らず、様々な作業の時に役立つスキルです。今回ご紹介したのは、ロープワークの初歩的な結び方なので、興味のある方はもっと難易度の高い結び方に挑戦してみるのも面白いと思います。

質問・問い合わせは、メール、お電話で受付けしておりますのでお気軽にご連絡ください。
お問合わせはこちら