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液体肥料(液肥)の使い方

元肥などとして、化成肥料や粒の肥料を使用している園芸愛好家は多いと思いますが、追肥はどうでしょうか?
それぞれに使いやすい肥料を選んでいることと思いますが、液肥を使ってみたことはありますか?
今回は、初めて植物を育てている方にも耳寄りな、追肥として使いやす液体肥料についてご説明いたします。

まずは、肥料について

肥料については以前にご紹介したページがございます。肥料の三大要素や、肥料の種類などを詳しくご説明しておりますので、こちらのページも併せてご参考にしてください。

液肥 追肥 使い方 園芸☜肥料の種類と選び方に関する特集はこちら

 

 

 

特に固形肥料で使用する機会の多い化成肥料と配合肥料についても、過去に特集したページがございますので、こちらもご参考にしてください。

液肥 追肥 使い方 園芸☜化成肥料の特徴に関する特集はこちら
液肥 追肥 使い方 園芸☜配合肥料の特長に関する特集はこちら

 

市販されている液肥

液肥とは、文字通り液状になった液体の肥料のことです。いろいろな種類の液肥(液体肥料)がはんばいされておりますが、ほとんどの商品の場合、リン酸(P)分の割合が高い液肥が多いです。また、市販の液体肥料には原液タイプと希釈タイプの2種類が販売されています。

原液タイプ

水で250倍~1000倍などに薄めて使用するタイプの液肥です。
原液や、希釈濃度が高すぎる状態で植物に与えてしまうと、肥料焼けなどの生育障害を起こしてしまうので、「早く育ってほしい・・・」と思っても、希釈濃度は守って使用しましょう。
希釈タイプ(ストレートタイプ)の液肥よりも価格的にも安く済むので、経済的です。

希釈タイプ(ストレートタイプ)

初めから希釈されてあるタイプの液肥です。肥料焼けなどの心配がなく、安心して使用することはできますが、原液タイプの液肥と比べると、価格的に高くついてしまうので、初めて使用する方へお勧めいたします。

液体肥料が活躍する場面

マルチ栽培時の追肥として

液肥 追肥 使い方 園芸地面を黒マルチなどで覆っているマルチ栽培時は、土に肥料を混ぜ込まなければならないので固形肥料を使用すると、手間がかかってしまいます。このような時に液肥を使用すると、普段の水やりとして植物に与えることができるのでとても簡単に施肥をすることが出来ます。

植物の葉面に散布したい時に

肥料不足が顕著な時など、早急なトラブル対策のため、速効性のある液肥を葉面に散布して肥料分の急速補給をすることも出来ます。

中でも、尿素は窒素肥料を多く含み、水に溶けやすく、葉面の吸収性が高いため、葉面散布によく使用されます。

水耕栽培での施肥

土での栽培と違い、根を水につけて育てる水耕栽培は固形肥料が使用できません。そのため必然的に液肥が使用されます。

液体肥料を使用するメリット

固形肥料を使用できない、または使用しづらい状況下では液肥が威力を発揮します。
一方で、いつも固形肥料を使用している環境で液肥を使用するとどんなメリットがあるのでしょうか?

肥料の中で、栄養を一番早く届ける≪速効性≫

液肥 追肥 使い方 園芸元々化成肥料などの速効性の肥料は、素早く植物に栄養を与えることができますが、液肥の場合にはさらに早く植物に栄養を届けることができます。
固形肥料の場合、水分や土中のバクテリアなどで、肥料分を分解してからでなくては、植物は栄養を摂取することが出来ません。対して、液肥の場合ですと最初から水に栄養分が溶け込んでいるので、植物はそのまま栄養を摂取することが出来ます。

肥料を必要な分だけ補給する

液肥は、固形肥料と違い流動的な肥料ですので、その場にとどまることができません。そのため、肥料を与えすぎたとしても水で流すことができますので、初心者にありがちな肥料の与えすぎを防ぐことができます。

根から栄養を吸収できない植物に

根から栄養を吸収しにくい時には液肥で栄養を補給させることができます。例えば、冬期は地温が15℃以下になり根の活動が鈍ります。そんな養分を吸収しづらくなる時期に、液肥を葉面散布することにより植物に栄養を与えることができます。他にも、植物の根が傷んでいる状態、接ぎ木したばかりで根が発達していない状態などにも効果的に栄養を補給することができます。

液体肥料のデメリット

液肥 追肥 使い方 園芸メリットの多い液肥ですが、意外なデメリットがあります。
それは速効性がある反面、肥料分の効果が長続きしないという点です。流動的な液肥はその場に長く留まることが出来なく、肥料の与えすぎを防ぐ反面、施肥をする回数を増やさなければ、肥料分の補給ができないということです。
このデメリットを防ぐには、こまめに液肥を与えること(1週間に1~2回)で回避できます。
植物の水やり時に、ジョーロに汲んだ水に液肥を入れてあげるなどすれば大丈夫です。

さいごに

使用方法を間違えないと、液肥はとても便利で使いやすい肥料です。
液肥を上手に使って、きれいなお花や、丈夫な野菜を育ててください。

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