園芸資材・農業資材・造園資材・花材の総合問屋、青森県平川市(弘前市のすぐそば)末吉商店です。植木鉢、肥料、園芸用・農業用の用土、薬品、造花、しめ縄、苗、球根・縄、ムシロ、カメなど東北で一番の取り揃えでお客様のご要望に応えます。

園芸歳時記 令和五年十一月

園芸に関係する四季折々の気候や、栽培情報などを園芸歳時記と題して月ごとにご紹介しております。
過去に弊社ホームページで特集した内容など、この時期に閲覧していただきたい内容を今回は6項目に分けてご紹介しております。
これからどのような気候になるのか?どんな植物を育て始めようか?と思われている方にご参考にしていただきたいと思います。

【1】霜月<しもつき>

霜月は「しもつき」と読み、その意味や由来、語源にはいくつかの説が有るとされます。
もっとも有力だとされている説は「霜降り月、霜降月(しもふりつき)が省略されて「霜月(しもつき)」に転じたというものです。
もともと霜月は陰暦で使用されていた月名で、現在の太陽暦(新暦)では12月にあたります。この頃になりますと、そろそろ里にも霜の降りる季節ですね。
ほかにも、満ちた数字である十を上月とし、それに対して下月(しもつき)になったという説、その年の収穫を感謝する意味を持つ「食物月(をしものつき)」が省略されたという説があるようです。

霜注意報とは?

園芸 歳時記 霜月秋になると、夕方の天気予報では「霜注意報」が発令されることがあります。
この霜注意報は、霜がおりる時にいつも発表されるものではありません。
必ず夕方までに発表され、翌朝には解除となります。雨が降り続ける限り出されている「大雨注意報」などの他の注意報とは性質の違う注意報です。
霜は、氷点下(0度以下)の物体の表面に、大気中の水蒸気が昇華し、氷の結晶となって堆積したものです。気温は地表から約1.5mの高さで測定しますので、放射冷却等で冷える場合は、気温が3~4度以下であれば、地表面付近では氷点下となって霜がおります。
植物が活動中に霜がつくと、霜が植物を直接冷やして中の水分が凍って養分が行き渡らなくなるなどで枯れるなどの被害が出ますが、真冬に入って活動を停止した植物は、寒さに対する備えが出来ているので、霜による被害は、植物が生育を始めたあとの霜(遅霜)か、植物が活動を中止する前の霜(早霜)のときに発表されるのです。
沖縄を除くと、冬の最中は翌朝霜がおりそうな天気であっても、霜注意報は発表されることがありません。

【2】11月の二十四節気

立冬【11月8日】

立冬(りっとう)とは、冬がはじまる頃です。木枯らしが吹き、木々の葉が落ち、はやいところでは初雪の知らせが聞こえてきます。真冬の寒さに備えて、冬の準備を始める時期でもあります。
冬の冷気によって大地が凍り始め、朝は霜が降りるようになり、夜はいっそう冷え込んでくる季節です。

小雪【11月22日】

小雪(しょうせつ)とは、雪が降りはじめる頃です。まだ積もるほどには降らないことから、小雪といわれたようです。冷たい北風が木々の葉を落とし、地面いっぱいに広がる落ち葉を見ると晩秋から冬に移っていることを肌で感じる季節でもあります。

【3】11月に需要が高まる園芸商品

収穫・贈答資材

11月はまだまだ果菜類の収穫期です。
また、収穫したお米などを、家族や親せきなどに送るのもこの時期です。
末吉商店は各種収穫・贈答資材を取り揃えて、収穫のサポートをいたします。

りんご収穫資材

りんご 贈答 化粧箱青森県の津軽地方は全国でも有数のりんご生産量を誇ります。
弊社は、あらゆるりんごの生産資材を取り扱っており、もちろんダンボールやモールド、ネットなどプロの農家様から家庭の贈答用にも使用できる商材を取り揃えております。

お米収穫資材

お米 贈答 化粧箱収穫したお米を贈答用に化粧するダンボールや紙袋などを各種取り揃えております。この他にもお米柄のクラフトテープや品種ごとのラミネート袋なども取り揃えております。

ネズミ対策用品

収穫物が倉庫に入る頃はネズミの繁殖期とも重なり、この時期は一年の中で最もネズミの活動が活発な時期でもあります。
弊社は業務用から家庭用まで、あらゆるネズミ対策商材を取り揃えております。

耐水チュークリン業務用

カネズミ粘着板 耐水性 プロ仕様安心の日本製。プロの駆除業者も使っている耐水台紙で、水濡れに強く使用場所を選びません。
・衛生業者が実際に業務で使用している、耐水性の台紙と波型粘着剤を使用したシートです。
・殺鼠剤のような毒性物質を含まないので、安心してお使いいただけます。

ネズレスプロ置くだけ

ネズレスプロ置くだけ ネズミ 忌避剤・ネズミの嫌がる強力な臭いにより、ネズミの嗅覚を麻痺させて追い出す臭気タイプの忌避剤です。
・本品を常時設置することにより、ネズミに警戒心を与え近寄らなくさせます。
・分包のまま置くだけなので、取扱いが簡単です。
・臭いは約1~2ヶ月持続。成分には天然抽出物を使用しています。

土壌改良剤

植物にとって住居とも言える土壌、この土壌を改良してあげることにより、植物をより快適に成長させてあげることが出来るようになります。人間が住む住居も長年住んでいると、風化して傷んできたり、時には天災を受ける事もあります。土壌も何回も繰り返して使っていると、傷んでしまうのです。土壌改良剤は、言わば土壌のリフォーム剤です。

ビートルパワー

液体堆肥 微生物資材 地力アップ土壌において肥料や有機物を分解しながら植物の吸収できる栄養(無機物)となるには微生物は必要不可欠であり微生物の働きでその後の生育は大きく左右されます。
微生物は分解しにくい有機物(魚粕、種粕等)ほど分解工程で活性化して微生物のチカラを発揮させながら土壌中の有用物質となります。また微生物が多くなると土壌は柔らかくなり最終的には地力向上の手段の一つとして有機物を分解した腐植を増加し保肥力を高めて土壌は安定していきます。
・菌種(10 種類)菌数が豊富で好気性、嫌気性の菌を共棲。
・有機物の分解を速やかに行い肥料の吸収を助ける。
・微生物が活動した後の代謝物が植物へ好影響。
・土壌の生物性が豊かになり柔らかい土となる。
・原料:微生物、水、魚エキス

☞ ビートルパワーファーマーパンフレット ☜

堆肥類

堆肥 土壌改良 有機物土壌に有機分や微生物がなぜ必要かと言うと、バクテリアなどの微生物は有機成分を食糧として、無機物の肥料分を生み出します。せっかく有機系の肥料を施肥したとしても、良性の微生物が土中にいないと植物は十分に肥料分を吸収できないということです。土壌を使い続けて有機分や微生物がいなくなり、収量などを十分に確保出来ないことを“連作障害”と言い、連作障害の対策としては、もみ殻・牛フン・生ゴミなどから作られる堆肥を土壌に混ぜる方法があります。
また最近では、水で薄めて土壌に撒くタイプや、土壌の土と混ぜるタイプの促進材なども販売されております。

冬囲い資材

11月も半ばを過ぎると各地で初雪のニュースが報じられます。
本格的な降雪となる前に、庭木を冬囲いすることをお勧めいたします。
弊社では、冬囲いに必要な荒縄・ネットなどの冬囲い資材を各種取り揃えております。

荒縄

縄 荒縄 雪吊り 冬囲い荒縄は稲わらを編んで作られる天然素材のロープです。長所はとにかく見た目が綺麗であるのと、植物を傷めにくいという点です。
販売されている単位は長さでは無く、重さで表記されていることが多いので、縄の太さが細いほど同じ重量だと長くなるのに対して、太ければ同じ重量でも短くなります。
殆どの場合、玉巻きで販売されております。

防風・防雪ネット

防風ネット 防雪ネット 冬囲い防風・防雪ネットは、冬囲い用のポリエチレンで作られたネットです。
4㎜目のネットで、最大の長所は安価であり腐食しないので長く使用することが出来ます。
“こも”や麻布などに比べると非常に軽いので、初心者の方でも作業がはかどります。ハサミ等でカットするにも切りやすく“ほつれにくい”のも助かります。

【4】良い土を作るには

土づくりの三要素

生物性 化学性 物理性良い土を作るには、物理性・化学性・生物性をバランスよく組み合わせることが欠かせないといわれています。
〇物理性・・・土の構造、通気性、水はけ、水もち
〇化学性・・・ph(土壌酸度)、肥料成分
〇生物性・・・微生物や小動物など多様な生物が生存すること
土は生きているとも言われることがありますが、それは土の中に生きる無数の微生物や小動物が盛んに生命活動を行うことにより、理想的な土の「団粒構造」が作られます。
生物性が良くなると化学性や物理性も良くなり、水はけなどの物理性が改善されていくと、相乗効果で更に化学性や生物性も上がります。
3つの要素は互いに関連し合っており、植物の育成に合った土壌環境を整えてあげることが、いわゆる地力のアップです。

良い土≒団粒構造とは?

団粒構造の土とは、大小の粒が混ざり合った状態の土のことを言います。
なぜ、団粒構造の土が良いかというと、大小の粒が作られることにより、粒と粒の間には適度な隙間が沢山できるので、水はけや通気性が良くなります。
また、土の粒には水や養分を蓄えることができるので、水もちや肥料もちも良くなります。
また、粒の隙間には無数の微生物が棲みつくので、土壌生物も多様となり、植物に害を与える生物が蔓延しなくなるので、病害虫も発生しにくくなります。

土の団粒構造を促すには?

団粒構造の土を作るには、単に土を耕して空気を含ませれば良いという訳ではありません。
団粒化は、土の中に棲む多様な微生物が欠かすことが出来ないのです。土壌生物が枯れた植物や根を食べながら活動し、分泌する粘液が接着剤の働きをして、土や腐食、ミミズの糞などがくっつき合って団子が作られるからです。
かたい土をほぐし、耕しているのは、植物の根やミミズなどに代表される土壌生物です。
このように、団粒構造の土を作るのに大切なことは、土壌生物を増やすことにあり、そのために堆肥などの土壌生物の食料となる有機物を投入してあげることがとても大切なのです。

微生物を補充するには?

微生物資材 地力アップ 土壌改良剤先にも述べたとおり、ほ場に堆肥を入れたとしても、その場に土壌生物がいないと団粒構造の土は出来ません。
最近は、ほ場に微生物を補充するために、『微生物資材』といわれる資材が販売されています。微生物資材をほ場に投与することで、次のような効果を期待できます。
〇肥料成分の分解と吸収は微生物と深く関係しており、特に有機質肥料は土壌微生物が旺盛だと効果を発揮し、肥料成分の保持と吸収を良くしてくれます。
〇ボカシ肥料やたい肥を効率よく製造することができるようになります。
〇微生物の活動後の代謝物が農業生産において、植物ホルモンへの好影響など重要な役割を果たしてくれます。
また、特に定植前に微生物資材をほ場に散布する際には、
1.なるべく水分のある状態で散布する。
2.土壌を消毒した後に散布するのと、その際に消毒後のガスが十分抜けていることを確認する。
などの注意点もありますので、商品説明のラベルは使用前に必ず確認することをお勧めいたします。

化学肥料と土壌生物の関係

化学肥料には土壌生物の食料となるものが含まれておりません。
そのため、ほ場で化学肥料だけを使い続けると、土壌生物の減少と単純化を招いてしまいます。土壌生物が減ると相対的に病害虫が増えることとなってしまい、農薬の多用や、植物そのものの体質が弱くなってしまったりと悪循環に陥る割合が増えてしまいます。
そうなると、土は単純な構造となってしまい(団粒構造ではない状態)、耕しても雨が降るとかたく締まり、常に耕うんしなくてはいけない状態となってしまいます。
化学肥料は使用しやすい肥料ですが、このようなデメリットもありますので、バランスよく使用することをお勧めいたします。

11月ともなると、そろそろ畑の作物や花壇も冬支度や後始末をしている頃だと思いますが、お礼肥や次の耕作にむけて土壌ケアを行う大切な期間だと思いご紹介いたします。

【5】11月に農作業の始まる野菜

11月に種撒き、苗の定植などが始まる野菜の一例をご紹介致します。
※寒冷地や、温暖な地域などで差が出る場合もありますので、作付する地域の気候に合うように農作業を始めることをお勧めいたします。

作物名 一年/多年 生育温度 種まき 苗植え 旬の収穫時期
 貝割れ大根 二年生 20℃前後 年中 年中 年中
 からしな 二年生 15~20℃ 8月~11月 11月~4月
 カリフラワー 一年生 15~25℃ 年中 年中 11月~3月
 キャベツ 一年生 15~20℃ 年中 年中 12月~6月
 クレソン 多年生 15~18℃ 9月~11月 3月~6月
 こごみ 多年生 22℃前後 10月~11月 4月~5月
 牛蒡 多年生 20~25℃ 9月~11月 11月~2月
 さやえんどう 一年生 10~20℃ 10月~8月 4月~6月
 玉葱 多年生 15~20℃ 8月~10月 10月~12 3月~4月
 菜の花 二年生 15~20℃ 9月~12月 1月~3
 ほうれんそう 一年生 15~20℃ 年中 年中 11月~2
 芽キャベツ 一年生 15~20℃ 年中 年中 12月~1

【6】11月頃のご参考ページ

庭木を雪害から守る冬囲い

冬囲いで使用される資材

果物を傷つけないで発送するには

つくったお米を送りたい

 

質問・問い合わせは、メール、お電話で受付けしておりますのでお気軽にご連絡ください。
お問合わせはこちら