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実践 土壌の酸度調整!

土壌の酸度とは?

土壌 中和 酸度 pHガーデニングや、家庭菜園を今までに経験したことのある方であれば、一度は耳にしたことがあるかもしれない「土壌の酸度調整」というキーワード。実はは植物を植える前の作業として、とても重要なことなのです。
しかし、「酸度調整」と言われると、「酸度を測定しなければいけないの?」とか、「植物にはどの程度の酸度が必要?」など、すごく難しいイメージをされてしまうかとも思いますが、作業にかかる時間と使用する石灰の種類をしっかり解っていれば、そんなに難しいこともありません。
今回は「土壌の酸度調整」についてご説明したいと思います。

酸度を調整するということ

土壌 中和 酸度 pH土壌の酸度調整とは、土が酸性なのか?アルカリ性なのか?またはpHがどれくらいなのか?といったような「土壌酸度」を測定して、植物の育ちやすい最適な酸度の土にすることです。
土壌が「酸性土壌」か「アルカリ性土壌」なのかということは、とても重要なことで、しっかりと肥料も水も与えているのに、なかなか植物が育たなかったら、それは土壌の酸度がしっかりと調整されていないからかもしれません。

何もしないと、日本では酸性土壌が多い

土壌 中和 酸度 pH日本の土壌では、石灰などを大量に撒いてない限り、土壌は基本的に強酸性です。この土壌が酸性になりがちな理由を説明しますと、大きく4つの原因があげられます。
・日本に降る雨は弱酸性である。
・雨でアルカリ分(石灰など)が流れてしまう。
・植物に与える化成肥料は酸性である。
・植物そのものも土壌を酸性にしてしまう。
の4つが挙げられます。また、植物を育てることでも土壌は次第に酸性化していきます。

植物が好む土壌酸度

土壌 中和 酸度 pH植物が好む酸度は、栽培する植物によってもそれぞれの好みがありますが、基本的には「中性から弱酸性」といわれています。
いま使用している土壌が強酸性の土壌であっても、石灰などを大量に撒いてしまうと、土壌はアルカリ成分が強くなってしまうので、撒き過ぎには要注意です。
当然ながら、石灰などの撒く量が少なすぎると酸度調整にはなりませんが、いちばん元に戻すのが困難になってしまうのは土壌がアルカリ性に傾き過ぎてしまうことです。
こうなってしまうと弱酸性に戻すのが非常に難しくなってしまいます。

土壌酸度を測定するには

土壌 中和 酸度 pH土壌の酸度を測定するには、専用の測定器が市販されています。
機械で測定するタイプと測定液で測定するタイプの2種類があり、多くの場所や常時測定する必要がある方には機械タイプを、自宅の庭など限られた場所を測定する方には測定液タイプのものをお勧め致します。

○機械タイプの酸度計
土壌 中和 酸度 pH
測定器のタイプ 機械タイプ
価格帯 ~3,500円程度
測定の方法 土壌に測定器を挿しこむ
測定の正確性 数値で出るので正確性が高い
測定に要する時間 短い

写真の測定器は畑や花壇、植木鉢などのpH値を簡単にチェックできます。
電池が不要でセンサ部を土に挿しこむだけで、簡単に測定出来ます。

○測定液タイプの酸度計
土壌 中和 酸度 pH
測定器のタイプ 液体タイプ
価格帯 ~700円程度
測定の方法 土壌液を測定する
測定の正確性 測定液を目視して判断する
測定に要する時間 5~10分程度

土壌の水溶液を作り、測定液を加えると、土壌酸度(pH)によって色が変わりますので、添付の比色表で比較して測定します。
土壌酸度(pH)は降雨や施肥などによっても変化します。植え付け、植え替え時はもちろん、定期的に土壌酸度(pH)をチェックして、より良い環境で植物を育てましょう。また、本品は土壌以外にも各種の酸度(pH)測定に使用できます。

酸性の土壌を中和する資材

通常、酸性の土壌を中和するのに使用するアルカリ性の資材は、~石灰と呼ばれる資材を使用するのが一般的です。大まかには次の3つの種類があります。

○消石灰

 
土壌 中和 酸度 pH

使いやすさ 園芸経験者、プロの農家さん向け
長所 使用量が少ないので、コストパフォーマンスに優れている。
短所 皮膚に付着すると炎症を起こしたり、土壌中の微生物まで殺してしまう。
使用方法など 植え付けの2週間前までに散布する。

慣れていない方は、使うメリットよりも使った時の危険性の方が高い資材です。
強アルカリ性なので経験があまり無い方がガーデニングに使用するのはお勧め出来ません。

○苦土石灰

 

土壌 中和 酸度 pH
使いやすさ 初心者から上級者まで
長所 マグネシウム(苦土)の補給もでき、効果が穏やかです。
短所 少量の散布では効き目が弱い。
使用方法など 土壌に混ぜるだけ。植え付け直前でも使用出来ます。

ガーデニングを初めてされる方には苦土石灰を使うのをお勧めいたします。
分量通り使えば害も起こらず、苦土も含まれていてとても使い勝手が良い資材です。

○貝殻石灰(牡蠣・ホタテなど)
土壌 中和 酸度 pH

 

使いやすさ 石灰を初めて使用する方
長所 かなりの量を使用しても、障害が起こりにくい。
短所 天然由来の資材なので、効き目が出るまでに時間がかかる。
使用方法など 細かく砕いて、土壌に混ぜて使用する。

効き目は他の石灰と比べても、物凄くゆっくりではありますが、撒きすぎても問題はないが起こりにくいのと、確実にじわじわと効きめが表れます。
「どれくらいの量を撒けば良いのか判らない」という方には牡蠣殻石灰をお勧め致します。

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