園芸資材・農業資材・造園資材・花材の総合問屋、青森県平川市(弘前市のすぐそば)末吉商店です。植木鉢、肥料、園芸用・農業用の用土、薬品、造花、しめ縄、苗、球根・縄、ムシロ、カメなど東北で一番の取り揃えでお客様のご要望に応えます。

園芸歳時記 令和七年一月

園芸に関係する四季折々の気候や、栽培情報などを園芸歳時記と題して月ごとにご紹介しております。
過去に弊社ホームページで特集した内容など、この時期に閲覧していただきたい内容を今回は6項目に分けてご紹介しております。
これからどのような気候になるのか?どんな植物を育て始めようか?と思われている方にご参考にしていただきたいと思います。

【1】睦月<むつき>

睦月は「むつき」と読み、その意味や由来・語源にはいくつかの説があるとされております。
もっとも有力な説として、お正月に親類知人が互いに往来し、仲睦まじくする月であるから、睦び月(むすびつき)が「睦月」と言われるようになったとされる説があります。
ほかにも、「始まる・元になる月」である「元月(もとつき)」が転じて「むつき」になったという説、稲の実を水に浸す月である「実月(むつき)」が転じたという説などがあります。
この睦月の期間で、もっとも重要な行事となるのはお正月なのですが、意外なことに1月1日に新年を盛大に祝うのは世界中でも日本人くらいとのことです。
アジア圏では、新暦よりも旧暦の正月(いわゆる旧正月)を盛大にお祝いするそうですし、イスラム教の国ではイスラム暦を使用している国が多いので、新年がその年によって異なるそうです。
欧米でも、クリスマスに対して、お正月はあっさりしたもので、ニューヨークで行われる盛大な新年のカウントダウン終わった後のタイムズスクエア周辺は閑散としているそうですから驚きですね。

初詣

初詣 正月 元朝参り初詣は、年が明けてから初めて神社や寺院に参拝する行事で、一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりします。
イスラム教のメッカの大巡礼(例年約200万人の参加者)を超える世界最大級の宗教行事といわれております。明治神宮だけでも例年の参拝者数は300万人以上と発表されているので、凄い人数ですね。もっとも、自宅から歩いて行ける範囲の初詣もカウントしていると思われるので、単純比較は出来ないものとご了承願います。
記事を掲載するにあたり、調べてみると面白いことに、現在の初詣スタイルの「元日詣」が定着したのは明治中期頃だそうです。
きっかけは鉄道の発達で、関東を例にすると、川崎大師や穴守稲荷、成田山新勝寺など東京から歩いて行くには時間がかかっていた神社・寺院へのアクセスが鉄道開通によって容易にアクセスできるようになったのが原因だそうです。もっとも、各鉄道会社でも大々的に集客キャンペーンをしたそうです。
さて、いつまでに参拝するのが「初詣」なのか?といったものでは、
・1月1日の元日詣
・正月三が日中の参拝
・1月中に行けば初詣
・年内ならいつ参拝しても、初めて参拝した日が初詣
と様々な解釈があるようです。回数についても、これといった規定は無く、多数の神社仏閣に参詣すれば色々なご利益があるという説もあるようです。

【2】1月の二十四節気

小寒【1月5日】

小寒(しょうかん)とは、「寒の入り」ともいわれ、これから更に寒さが厳しくなる頃です。
小寒から節分までの三十日間のことを「寒の内」といい、寒が明けると立春となります。
“寒中見舞い”は小寒に出し始めます。
芹が生え始めたり、凍った泉の水が溶け始めたりする頃ともされ、まだまだ寒い時季ではありますが、少しずつ春に向けて動き始めている時期でもあります。

大寒【1月20日】

大寒(だいかん)とは、一年で一番寒さが厳しくなる頃です。
「三寒四温」という言葉のように、寒い日が三日続くと、その後四日は暖かくなり、寒い中にも少しだけ春の気配を感じられます。
蕗の花が咲き、春に向けて着実に進む一方で、沢の水は氷となり張りつめるなど一年で最も気温の下がる時期でもあり、氷点下に達する地域も多くみられます。

【3】1月に需要が高まる園芸商品

活力剤

活力剤は、植物の肥料三要素といわれる「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」が肥料の規定量を満たさず、薄い濃度に希釈したものが該当します。
肥料とはいわれない成分が入っていて、植物のからだや生長の助けとなる二次要素と微量元素が含まれています。
活力剤の成分となる二次要素と微量元素は、主にミネラル成分でビタミンやアミノ酸などが含まれ、植物の生育を活性させます。

開花前線活力剤アンプル

力液 開花前線 アンプル 末吉商店・あらゆる植物に最適な全植物用アンプル!失敗がなく安心してご使用頂けます。
・葉の色付きを良くし、必要な栄養分の補給をするので植物がイキイキ育ちます。
安価で、植物を問わず使用出来る『開花前線アンプル』を是非お試しください。

HB101

活力剤 HB101 植物の栄養補給野菜・花・果実がきれいにみずみずしく、美味しく育つ!無農薬栽培・安心農園の決定品です。水で1000~10万倍にうすめて、1週間に1回散布します。
活力剤は1年中どの時期でも、植物に元気がない時や、さらに丈夫に育てたい時に使える栄養剤です。

ネズミ対策用品

ネズミは寒さに弱く暖かい環境を好むため、寒さの厳しい自然環境から暖かい建物の中に逃げ込んで来ます。気温が下がるとでネズミは体温を維持するためにより多くのエネルギーが必要となります。さらに、冬場は自然界での食料確保が難しくなり、ネズミは台所やゴミ置き場などに現れ食料などを荒らすようになります。
弊社は業務用から家庭用まで、あらゆるネズミ対策商材を取り揃えております。

水につよいチュークリン業務用

耐水チュークリン ネズミとりもち 粘着剤安心の日本製。プロの駆除業者も使っている耐水台紙で、水濡れに強く使用場所を選びません。
・衛生業者が実際に業務で使用している、耐水性の台紙と波型粘着剤を使用したシートです。
・殺鼠剤のような毒性物質を含まないので、安心してお使いいただけます。

ネズレスプロ置くだけ

ネズレスプロ置くだけ ネズミ 忌避剤・ネズミの嫌がる強力な臭いにより、ネズミの嗅覚を麻痺させて追い出す臭気タイプの忌避剤です。
・本品を常時設置することにより、ネズミに警戒心を与え近寄らなくさせます。
・分包のまま置くだけなので、取扱いが簡単です。
・臭いは約1~2ヶ月持続。成分には天然抽出物を使用しています。

土壌改良剤

植物にとって住居とも言える土壌、この土壌を改良してあげることにより、植物をより快適に成長させてあげることが出来るようになります。人間が住む住居も長年住んでいると、風化して傷んできたり、時には天災を受ける事もあります。土壌も何回も繰り返して使っていると、傷んでしまうのです。土壌改良剤は、言わば土壌のリフォーム剤です。

ビートルパワーファーマー

ビートルパワー 微生物資材 土壌改良土壌において肥料や有機物を分解しながら植物の吸収できる栄養(無機物)となるには微生物は必要不可欠であり微生物の働きでその後の生育は大きく左右されます。
微生物は分解しにくい有機物(魚粕、種粕等)ほど分解工程で活性化して微生物のチカラを発揮させながら土壌中の有用物質となります。また微生物が多くなると土壌は柔らかくなり最終的には地力向上の手段の一つとして有機物を分解した腐植を増加し保肥力を高めて土壌は安定していきます。
・菌種(10 種類)菌数が豊富で好気性、嫌気性の菌を共棲。
・有機物の分解を速やかに行い肥料の吸収を助ける。
・微生物が活動した後の代謝物が植物へ好影響。
・土壌の生物性が豊かになり柔らかい土となる。
・原料:微生物、水、魚エキス

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堆肥類

堆肥 土壌改良 有機物土壌に有機物や微生物がなぜ必要かと言うと、バクテリアなどの微生物は有機物を食糧として、無機物の肥料成分を生み出します。せっかく有機系の肥料を施肥したとしても、良性の微生物が土中にいないと植物は十分に肥料成分を吸収できないということです。土壌を使い続けて有機物や微生物がいなくなり、収量などを十分に確保出来ないことを“連作障害”と言い、連作障害の対策としては、もみ殻・牛フン・生ゴミなどの有機物から作られる堆肥を土壌に混ぜる方法があります。
また最近では、水で薄めて土壌に撒くタイプや、土壌の土と混ぜるタイプの促進材なども販売されております。

【4】持続可能な循環型農業と肥料の確保

肥料の三要素とは

肥料の三要素 窒素 りん酸 加里肥料には植物の成長にとても大切な栄養素があり、「三要素」または、「三大要素」と呼ばれています。
植物の生長には過不足なく三要素を与えることが原則です。
三要素の種類は次のとおりです。

要素の名称 各成分の働き
 窒素(N) 植物(特に葉)の成長を促す。
 りん酸(P) 開花結実を促す。
 加里(K) 根の発育を促す。

日本国内で流通している化学肥料は、日本で生産していても、原料は海外からの輸入に頼っているのが現状です。

化学肥料の原料はどこから来るのか?

肥料原料の輸入元 窒素 りん酸 加里肥料の三大要素主である窒素、りん酸、加里の原料はほぼ全量を輸入に頼っているのが現状です。
これは世界的に資源が偏在しているためで、輸入相手も当然、偏在してしまいます。
例えば、窒素やりん酸肥料の原料となる、りん安の輸入元は、おおよそ次のとおりです。

りん安の原産国 輸入量 全体の割合
 中華人民共和国 約358,000t  76%
 モロッコ 約84,000t  18%
 アメリカ合衆国 約16,000t   3%
 ヨルダン 約11,000t   2%
 その他 約4,000t   1%
輸入に頼っていると・・・

資源が偏在しているので、輸入に頼るのは仕方がないのですが、リスクも当然出てきます。例えば、
・輸出元の国で肥料が足りなくなり、輸出に廻す量を減らしてしまう。
・戦争や貿易摩擦などの外交が原因で、原料の輸出を制限されたり、関税をかけられたりしてしまう。
・また外交の当事国同士ではなくても、日本は島国なので航路の途中に紛争当事国が有ったりすると危険なので、貨物船の減便や船賃・保険の値上げでコスト高となる可能性がある。
等々のリスクが予想され、なかなか安定的に肥料の原材料を輸入出来なくなってしまう事も考えられます。特に世界的な人口爆発に直面している昨今は、世界各国で肥料が不足気味で、今までのように物量を確保するのが難しくなってきています。

数量確保が不安定な肥料の対策とは?

農産物の生産に欠かせない肥料、価格が高騰しているからとか、数量の確保が難しいからといった理由で実際に農業を廃業したり、作付面積を減らしてしまう農家も出てきているそうです。
収益が出ないので農業生産をやめてしまうのも尤もなことなのですが、農業生産が落ち込むと食糧事情も悪化します。
特に日本は食料の自給率が低い国なので、肥料の原料ばかりか、食料そのものも何らかの原因で輸入出来なくなると、食べるものが無くなってしまいかねません。
このように肥料の確保が難しくなっていくなかで、農業を持続させるべく次のような取り組みが考えられ、実践されています。

循環型農業への取り組み

合鴨農法 循環型農業 環境リサイクル循環型農業とは、化学肥料や農薬の使用量を抑え、農業資源を循環させて環境負荷を軽減する農業です。循環型農業の具体例としては、次のようなものがあります。
・家畜の排せつ物を堆肥として活用する
・廃棄される作物や食品を飼料化する。
・収穫した後のわらや収穫くずを家畜のえさにする。
・シバなどの被覆植物で雑草対策を行う。
循環型農業のメリットとしては、次のようなものがあります。
・地力を維持し、持続性を高める。
・人間をはじめとした生態系の範囲内で農業を回すことができる。
・今まで廃棄されていた資源を活用できるので、地域経済の活性化に繋がる。
循環型農業の例として、合鴨農法があります。合鴨農法では、田植えが終わった田んぼに合鴨を放つことで、除草や防虫効果などに加え、糞尿による肥料効果が得られます。

化学肥料の使用量を減らす農法

化学肥料の使用量を減らす農法とは、圃場が持つ地力を高めることによって、化学肥料やその他の肥料の使用量を減らして栽培する農業の方法です。
コスト削減や環境負荷の低減が期待でき、消費者の間で需要が高まっています。減肥料農法を行うには、次のような方法があります。
・土壌診断結果に基づいて、土壌中の栄養分の量に応じて施肥量を調整する。
・養液土耕や局所施肥などの施肥技術を導入する。
・化学肥料ではなく有機質肥料を積極的に取り入れる
・緑肥を利用する
緑肥は、有機物補給による土壌の団粒化や根伸長による下層土の硬度・透水性の改善など、土づくりに役立ちます。また、根粒による窒素固定や溶脱養分の吸収による養分の蓄積、有機物補給による有用生物の活性化など、減肥にも役立ちます。
減肥栽培を行う際は、圃場の状態を常に把握しておくことが重要とされております。そのため、少なくとも5年に1度程度は土壌診断を行う必要があるとされております。

循環型農業や、化学肥料の使用量を減らす農法は、単に肥料の使用量を減らすという事ではありません。化学肥料に頼っていた部分を減らし、それを補うために、国内調達が可能な有機肥料や、圃場の地力を高めて栽培する農業方法です。
この取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)の一環として、近年注目されている取り組みです。
農業や家庭菜園において、出来るところからでも取り組んでみてはいかがでしょうか?

【5】1月に農作業の始まる野菜

1月に種撒き、苗の定植などが始まる野菜の一例をご紹介致します。
※寒冷地や、温暖な地域などで差が出る場合もありますので、作付する地域の気候に合うように農作業を始めることをお勧めいたします。

作物名 一年/多年 生育温度 種まき 苗植え 旬の収穫時期
 貝割れ大根 二年生 20℃前後 年中 年中 年中
 カリフラワー 一年生 15~25℃ 年中 年中 11月~3月
 キャベツ 一年生 15~20℃ 年中 年中 12月~6月
 さやえんどう 一年生 15~20℃ 10月~8月 4月~6月
 そらまめ 一年生 15~20℃ 1月~3月 2月~4 4月~6月
 ほうれんそう 一年生 15~20℃ 年中 年中 11月~2
 芽キャベツ 一年生 15~20℃ 年中 年中 12月~1

【6】1月頃の参考ページ

1月頃にお読みいただきたい弊社の特集ページをご紹介いたします。

畑が喜ぶ液体微生物資材 ビートルパワーファーマー

冬の室内園芸で人気の植物

初めてでもわかりやすい冬の室内園芸

消石灰の使いかた

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