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園芸用土に最適‼ 十和田砂のひみつ

製品の特長【Product Features】

十和田砂 多孔質 園芸用〃弊社で発売以来、約40年以上お客様にご愛顧いただいております「十和田砂」
なぜ長年にわたってご愛顧いただけるのかを、今回ご紹介させていただきます。
まず最初に、十和田砂の特長をご説明いたします。

●保水力が高い

十和田砂の粒子内部細胞は多孔質で、吸水率は70%以上という高い保水力があります。

●排水性も良い

十和田砂は高い保水力の反面、不要な水を排水する性質にも優れております。
保水力が良く、相反する排水性も良いのが十和田砂最大の特長です。

●耐久性が抜群に良い

風化しにくい硬質なので、霜および水による風化も少なく、目詰まりによる障害起こりにくく、植物の成長にとって、より良い成果を得るとご好評をいただいております。

●通気性を保持出来る最高級品

多孔質なので水分が蒸発すると、その気孔には新しい空気が入り、目詰まりによる障害を起こしにくく、通気を保てます。

●植え替えも簡単

分解による目詰まりがないので、植え替え期も長く保て、植え替え作業の手間も軽減出来ます。

●用途に合った大きさによる選別

色々な園芸植物に適するように、サイズによる選別をしております。

選別の種類  粒の大きさ 適した使用方法
大粒  10㍉~20㍉ 鉢、プランターの植込み材や底石、マルチング材として最適です。
中粒  6㍉~10㍉ 鉢の植込み材や底石などに最適です。
小粒  3㍉~6㍉ 鉢、苗の植込み材、溶液栽培の底石などに最適です。
微粒  1㍉~3㍉ 挿し木、播種の床土などに最適です。

 

●色彩が良い

薄黄色なので、見た目もよく、表面に敷いて化粧砂としてもご使用いただけます。また、水に浮きにくい性質もございます。

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使用方法【How to use】

十和田砂を使って色々な植物を育てることができます。
用途は培養土のブレンド材として使用する方法や、鉢底石としてもご利用いただけます。
一般的な軽石と大きく違うのは、十和田砂は水に浮かびにくい性質をもっており、保水性も吸水性が70%と高いです。一方で、多孔質なので余分な水分を排水してくれる性質も持ち合わせております。
それぞれの植物に使いたい場合に十和田砂と、他の用土との組み合わせは次の植物ごとの説明を参考に願います。

山野草・宿根草

十和田砂 エビネ 山野草 宿根草 培養土十和田砂微粒と十和田砂小粒に、赤玉土、鹿沼土、富士砂、ゼオライトなどを混合してご使用ください。

ラン系統

十和田砂 胡蝶蘭 洋ラン シンビジウム 培養土十和田砂中粒に、バーク、園芸用木炭、ゼオライトなどを混合してご使用ください。

クンシラン

十和田砂 クンシラン 培養土十和田砂小粒と十和田砂中粒に、バーク、赤玉土、園芸用木炭、ゼオライトなどを混合してご使用ください。

古典植物(オモト等)

十和田砂 オモト 培養土十和田砂中粒に、赤玉土、鹿沼土、富士砂、ゼオライトなどを混合してご使用ください。

花木(サツキ)

十和田砂 サツキ 花木 培養土十和田砂微粒に赤玉土、鹿沼土、ピートモスなどを混合してご使用ください。

シャクナゲ(つつじ)

十和田砂 シャクナゲ つつじ 培養土十和田砂小粒か十和田砂中粒に、鹿沼土、ピートモス、腐葉土などを混合してご使用ください。

シャクヤク

十和田砂 シャクヤク 培養土十和田砂小粒に赤玉土、鹿沼土、くん炭などを混合してご使用ください。

盆栽

十和田砂 盆栽 培養土十和田砂微粒と十和田砂小粒に、バーク堆肥、赤玉土、ゼオライトなどを混合してご使用ください。

十和田砂 菊 培養土十和田砂小粒に、バーク堆肥、赤玉土、バーミキュライト、パーライト、くん炭、もみがら堆肥などを混合してご使用ください。

草花・プランター・花壇

十和田砂 シバザクラ 草花 培養土十和田砂微粒と十和田砂小粒に、赤玉土小粒、バーク堆肥、バーミキュライト、パーライト、もみがら堆肥などを混合してご使用ください。

バラ

十和田砂 バラ 培養土十和田砂小粒に赤玉土、ピートモス、くん炭、牛ふんなどを混合してご使用ください。水はけが良い土を作りたい場合は、十和田砂の比率を多くすると良いです。

クリスマスローズ

十和田砂 クリスマスローズ 培養土十和田砂小粒に赤玉土、腐葉土などを混合してご使用ください。

クレマチス

十和田砂 クレマチス 培養土十和田砂小粒に赤玉土、鹿沼土、腐葉土、バーミキュライトなどを混合してご使用ください。

ラベンダー・ハーブ

十和田砂 ラベンダー ハーブ 培養土十和田砂小粒に腐葉土、パーライト、牛ふん、堆肥などを混合してご使用ください。

サボテン

十和田砂 サボテン 培養土十和田砂微粒と十和田砂小粒に、鹿沼土、バーミキュライト、パーライト、くん炭などを混合してご使用ください。

多肉植物

十和田砂 多肉植物 培養土十和田砂小粒と鹿沼土(細粒)、バーミキュライト、ピートモスなどを混合してご使用ください。

観葉植物

十和田砂 ポトス 観葉植物 培養土十和田砂微粒と十和田砂小粒に、赤玉土小粒、バーク堆肥、バーミキュライト、パーライト、もみがら堆肥、ゼオライトなどを混合してご使用ください。

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成分【Component】

十和田砂は十和田湖の噴火による噴出物です。
この噴出物のうち、溶岩以外の物質で粒子の直径が2㍉~64㍉で淡色の物質が軽石といわれております。火山の噴火によって噴出された軽石は粒子が多孔質となります。多孔質とは、細かい穴(孔)がたくさん空いている性質や構造を指している言葉で、この多孔質が十和田砂の保水性と排水性に優れる特長となっております。

十和田砂の水素イオン指数(pH)

pH6.4…ほぼ中性
中性のpHは7で、雨水でもpHは6前後とされます。
pHの値は7より数値が小さくなるにつれ、酸性が強くなり、逆に7よりも数値が大きくなるとアルカリ性が強くなります。
一般的に植物は弱酸性を好むとされ、その範囲はpH5.5~6.5です。
植物によっては、サツキなど酸性を好む植物もありますが、大方の植物はこの範囲を好みます。

十和田砂の成分
単位(%)
分析対象項目 数値
 二酸化けい素  SiO2    66.53
 酸化アルミニウム  Al2O3    16.96
 酸化カルシウム  CaO    5.20
 酸化鉄  Fe2O3    4.34
 酸化ナトリウム  Na2O    3.44
 酸化マグネシウム  MgO    1.99
 酸化カリウム  K2O    0.82
 酸化チタン  TiO2    0.63

 

単位(ppm)
分析対象項目 数値
 マンガン  Mn    701.4
 亜鉛  Zn    65.4
 銅  Cu    42.0
 ニッケル  Ni    15.9
 鉛  Pb    0.0
 カドミウム  Cd    0.0
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十和田砂と他の園芸用土との組み合わせ【Combination】

十和田砂はpHが6.4とほぼ中性なのに加え、通気性、保水性、排水性にも優れているので、他の園芸用土とも簡単に組み合わせて培養土とすることができます。

他の園芸用土との比較

植物に合わせて培養土を作るには、いろいろな用土を組み合わせて作ることが欠かせません。
次の表は、十和田砂と培養土を作るにあたってよく使用される用土のpHと、通気性、保水性、排水性の特長をまとめたものです。
通常、用土にはその特長を組み合わせて、足りない部分を補うように培養土に配合していきますが、十和田砂は通気性、保水性、排水性のすべてにバランスがよいので、どの用土との組み合わせにも適しております。

用土の種類 pH 通気性 保水性 排水性
 十和田砂 6.4 ほぼ中性 良い 良い 良い
 黒土 5.5~6.5 弱酸性   良い  
 鹿沼土 4.0~5.0 酸性 良い 良い 良い
 赤玉土 5.5~6.5 弱酸性 良い   良い
 バーミキュライト 5.5~6.5 弱酸性 良い 良い  
 ピートモス 3.0~4.0 酸性が強い 良い 良い  
足りない機能を補う

例えば赤玉土を主に使用して培養土を作ろうとした時に、通気性や排水性には優れているものの、保水性を補いたいとして鹿沼土やピートモスを入れるとします。すると、通気性、保水性、排水性のバランスはうまく取れたとしても、培養土全体が酸性に傾いてしまうので、今度はpHの調整が必要となる場合があります。
対して十和田砂は、ほぼ中性なので土壌の通気性、保水性、排水性を補うために混合しても、pHは中性なので土壌酸度にはほぼ影響を与えません。
このように十和田砂は、他の用土との組み合わせがとても容易なのです。

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十和田砂の歴史【History】

十和田砂は十和田湖が噴火した際の噴出物が堆積したものです。
十和田湖は十和田火山ともいわれ、太古の昔より活発な火山活動をしていたことが地質調査などによって判明しております。十和田湖は現在でも、十和田火山として防災行政の監視対象ともなっております。

十和田砂はいつの噴火のもの?

十和田砂 十和田火山 堆積物十和田砂のもとになった噴火は、915年(延喜15年)の大噴火によるものと推定されております。この時の噴火は過去2000年間、日本国内で起きた最大規模の噴火であったと見られます。平安時代に京都で著された『扶桑略記』という歴史書には、「朝日には輝きがなく月のようだった」と記録されているくらい大きな噴火だったようです。
十和田火山はそれ以前にも複数回噴火してますが、915年の噴火による噴出物である証拠となるのが、現在採掘している場所にヒントがあります。
通常、十和田火山の噴出物は偏西風に乗り、十和田湖の東側に流れるのですが、現在十和田砂を採掘している場所は十和田湖から南西部にあたります。
これは、915年の噴火は夏に起きており、この地方の気象現象である”やませ”が原因と考えられています。
その証拠に十和田湖から見て東部の三本木原(十和田市周辺の洪積台地)は915年以前の十和田火山噴火の噴出物が確認される一方で、915年噴火の噴出物はあまり見られないそうです。

十和田砂の採掘・販売はいつから?

十和田砂 軽石 園芸用土1980年頃に弘前市の園芸業者が、十和田湖周辺で”地元の人が、ゴロタ土”と呼んでいた火山灰土が、園芸用に使用出来ないか実用試験しておりました。
実用試験を重ねていくうちに、ゴロタ土はラン系統や山野草の栽培に極めて良い影響を与えることが判明しました。
軽石の一種であるゴロタ土は、「十和田砂」と名付けられ、1985年(昭和60年)から採掘と販売されるようになりました。
当時は園芸ブームで、盆栽ばかりではなく、サツキなどの栽培にも良いと愛好される方がたくさんいらっしゃり、現在では観葉植物や多肉植物といった植物の生育にも良い影響を与えるとのことで、根強い人気をいただいております。

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