園芸歳時記 令和八年十一月
園芸に関係する四季折々の気候や、栽培情報などを園芸歳時記と題して月ごとにご紹介しております。
過去に弊社ホームページで特集した内容など、この時期に閲覧していただきたい内容を今回は6項目に分けてご紹介しております。
これからどのような気候になるのか?どんな植物を育て始めようか?と思われている方にご参考にしていただきたいと思います。
【1】霜月<しもつき>
霜月は「しもつき」と読み、その意味や由来、語源にはいくつかの説が有るとされます。
もっとも有力だとされている説は「霜降り月、霜降月(しもふりつき)が省略されて「霜月(しもつき)」に転じたというものです。
もともと霜月は陰暦で使用されていた月名で、現在の太陽暦(新暦)では12月にあたります。この頃になりますと、そろそろ里にも霜の降りる季節ですね。
ほかにも、満ちた数字である十を上月とし、それに対して下月(しもつき)になったという説、その年の収穫を感謝する意味を持つ「食物月(をしものつき)」が省略されたという説があるようです。
11月の誕生花 シクラメン
シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属に属する地中海地方が原産の多年草の球根植物の総称です。
和名として、カガリビバナ(篝火花)、ブタノマンジュウ(豚の饅頭)のほか、魔力を封じる花、聖母の心臓、修道女の花などの別名も持っております。
カガリビバナという名前は明治のころ、ある貴婦人が「これはかがり火の様な花ですね」と言ったのを聞いた植物学者の牧野富太郎が名付けたとされ、ブタノマンジュウは、植物学者の大久保三郎が英名を日本語にそのまま移し替えた名前だとされています。
このブタノマンジュウと英語で名付けられたのは、シクラメンの塊茎がパンのように見えたことと、豚が好んでシクラメンの塊茎を食べたことにあるそうです。
冬に咲く、室内園芸用として人気の高い植物です。
シクラメンの育て方
冬は室内のよく日の当たる窓辺で管理します。
ガーデンシクラメンは、耐寒性があり戸外で育てることができますが、直接霜に当たると株が傷み、ひどい場合には枯死することがあるので、木の下や軒下などで育てます。
3月中旬からは日中、日当たりのよい戸外で雨に当てないように管理し、徒長気味になっていた株を締めて育てますが、最低気温が10℃以下になるときは室内に取り込みます。
梅雨時期からは、戸外の雨のかからない風通しのよい明るい日陰で管理します。休眠させた場合は日陰へ移します。
9月中旬からは春の方法に準じて育て、最低気温が5~10℃になったら室内に取り込みます。
水やり:
〇底面給水鉢で育てている場合は、夏に休眠させないかぎり、受け皿の水がなくならないように適宜補給します。
〇普通鉢で育てている場合は、鉢土の表面が乾いてきたら、葉をめくって球根の頂部に水がかからないように、株元にたっぷりと水やりします。
〇夏に休眠させるときは、6月から8月の間、一切水を与えないようにします。
〇ガーデンシクラメンは非休眠法で育て、土が乾いてきたら株元にたっぷりと水やりしてください。
病気と害虫:
〇気温が低くて湿度が高く、葉や花にかかった水が乾かないとき、灰色かび病が多発します。また、高温期で通気が悪いときには、軟腐病が発生することがあり、球根が腐って悪臭を放つ症状が見られます。水やりのときに株に水をかけないように注意し、風通しをよくして予防しましょう。
〇高温乾燥時に、シクラメンホコリダニとスリップスがつきやすく、葉や蕾が萎縮したり、花が奇形になったりします。
葉組み:
〇球根の頂部にある芽に日光を当てて生育を促進するとともに、花を中央に集めて株姿を整える目的で行います。
〇株の中央にある葉を、外側のほうの古い葉の下方へ移します。葉柄が交差すると株の中央に日光が当たらないので放射状に広げます。
〇葉組み作業は、生育おう盛で葉のふえる秋に行います。また開花中も随時行うと、形よく、小さな蕾まで咲くようになります。
【2】11月の二十四節気
立冬【11月7日】
立冬(りっとう)とは、冬がはじまる頃です。木枯らしが吹き、木々の葉が落ち、はやいところでは初雪の知らせが聞こえてきます。真冬の寒さに備えて、冬の準備を始める時期でもあります。
冬の冷気によって大地が凍り始め、朝は霜が降りるようになり、夜はいっそう冷え込んでくる季節です。
小雪【11月22日】
小雪(しょうせつ)とは、雪が降りはじめる頃です。まだ積もるほどには降らないことから、小雪といわれたようです。冷たい北風が木々の葉を落とし、地面いっぱいに広がる落ち葉を見ると晩秋から冬に移っていることを肌で感じる季節でもあります。
【3】11月に需要が高まる園芸商品
収穫・贈答資材
11月はまだまだ果菜類の収穫期です。
また、収穫したお米などを、家族や親せきなどに送るのもこの時期です。
末吉商店は各種収穫・贈答資材を取り揃えて、収穫のサポートをいたします。
りんご収穫資材
青森県の津軽地方は全国でも有数のりんご生産量を誇ります。
弊社は、あらゆるりんごの生産資材を取り扱っており、もちろんダンボールやモールド、ネットなどプロの農家様から家庭の贈答用にも使用できる商材を取り揃えております。
お米収穫資材
収穫したお米を贈答用に化粧するダンボールや紙袋などを各種取り揃えております。この他にもお米柄のクラフトテープや品種ごとのラミネート袋なども取り揃えております。
ネズミ対策用品
収穫物が倉庫に入る頃はネズミの繁殖期とも重なり、この時期は一年の中で最もネズミの活動が活発な時期でもあります。
弊社は業務用から家庭用まで、あらゆるネズミ対策商材を取り揃えております。
水につよいチュークリン業務用
安心の日本製。プロの駆除業者も使っている耐水台紙で、水濡れに強く使用場所を選びません。
・衛生業者が実際に業務で使用している、耐水性の台紙と波型粘着剤を使用したシートです。
・殺鼠剤のような毒性物質を含まないので、安心してお使いいただけます。
ネズレスプロ置くだけ
・ネズミの嫌がる強力な臭いにより、ネズミの嗅覚を麻痺させて追い出す臭気タイプの忌避剤です。
・本品を常時設置することにより、ネズミに警戒心を与え近寄らなくさせます。
・分包のまま置くだけなので、取扱いが簡単です。
・臭いは約1~2ヶ月持続。成分には天然抽出物を使用しています。
土壌改良剤
植物にとって住居とも言える土壌、この土壌を改良してあげることにより、植物をより快適に成長させてあげることが出来るようになります。人間が住む住居も長年住んでいると、風化して傷んできたり、時には天災を受ける事もあります。土壌も何回も繰り返して使っていると、傷んでしまうのです。土壌改良剤は、言わば土壌のリフォーム剤です。
ビートルパワーファーマー
土壌において肥料や有機物を分解しながら植物の吸収できる栄養(無機物)となるには微生物は必要不可欠であり微生物の働きでその後の生育は大きく左右されます。
微生物は分解しにくい有機物(魚粕、種粕等)ほど分解工程で活性化して微生物のチカラを発揮させながら土壌中の有用物質となります。また微生物が多くなると土壌は柔らかくなり最終的には地力向上の手段の一つとして有機物を分解した腐植を増加し保肥力を高めて土壌は安定していきます。
・菌種(10 種類)菌数が豊富で好気性、嫌気性の菌を共棲。
・有機物の分解を速やかに行い肥料の吸収を助ける。
・微生物が活動した後の代謝物が植物へ好影響。
・土壌の生物性が豊かになり柔らかい土となる。
・原料:微生物、水、魚エキス
堆肥類
土壌に有機分や微生物がなぜ必要かと言うと、バクテリアなどの微生物は有機成分を食糧として、無機物の肥料分を生み出します。せっかく有機系の肥料を施肥したとしても、良性の微生物が土中にいないと植物は十分に肥料分を吸収できないということです。土壌を使い続けて有機分や微生物がいなくなり、収量などを十分に確保出来ないことを“連作障害”と言い、連作障害の対策としては、もみ殻・牛フン・生ゴミなどから作られる堆肥を土壌に混ぜる方法があります。
また最近では、水で薄めて土壌に撒くタイプや、土壌の土と混ぜるタイプの促進材なども販売されております。
冬囲い資材
11月も半ばを過ぎると各地で初雪のニュースが報じられます。
本格的な降雪となる前に、庭木を冬囲いすることをお勧めいたします。
弊社では、冬囲いに必要な荒縄・ネットなどの冬囲い資材を各種取り揃えております。
荒縄
荒縄は稲わらを編んで作られる天然素材のロープです。長所はとにかく見た目が綺麗であるのと、植物を傷めにくいという点です。
販売されている単位は長さでは無く、重さで表記されていることが多いので、縄の太さが細いほど同じ重量だと長くなるのに対して、太ければ同じ重量でも短くなります。
殆どの場合、玉巻きで販売されております。
防風・防雪ネット
防風・防雪ネットは、冬囲い用のポリエチレンで作られたネットです。
4㎜目のネットで、最大の長所は安価であり腐食しないので長く使用することが出来ます。
“こも”や麻布などに比べると非常に軽いので、初心者の方でも作業がはかどります。ハサミ等でカットするにも切りやすく“ほつれにくい”のも助かります。
【4】クマが近寄らない環境を整える
本州のツキノワグマと、北海道のヒグマは基本的にはヒトが住んでいる場所からは離れた森で暮らしております。
しかし近年はヒトの住む市街地周辺で暮らす「アーバンベア」と呼ばれるクマ達の目撃報告が急増しております。このアーバンベアについては、これまで弊社のページでも紹介しておりますが、本来の森ではなく市街地に生まれ、育ったクマ達なのでヒトへの警戒心が薄く、ヒトの気配を感じても、逃げたり隠れたりしないといわれております。
夕方から翌早朝などの時間にかかわらず、日中などヒトが活動している時間帯にも、市街地に出没しているので、非常に危険です。
アーバンベア対策は個人だけでなく地域ぐるみで
アーバンベアへの対策は、個人で対策するには難しいものもあります。
もし自宅周辺にクマが出没しているのであれば、市役所などの自治体はもちろん、町会などの『地域コミュニティ』単位での対策を講じなければならない場合が出てきます。どのような場合が地域単位でないと対策が難しいかというと
生ゴミ管理の徹底(誘引物対策)
生ゴミなどを外に置いてしまうと、クマを誘引してしまいます。ゴミの日でも前夜に出すのは避け、必ず朝に出すなどの対策をしなくてはいけない場合があります。
また、各家庭でもゴミの日まで保管しておく場所は、納屋や外のゴミ箱などに保管しておくと、同じくクマを誘引してしまうかもしれないので、協力をお願いするなどの対策が必要になる場合もあります。
生ゴミの他にも樹木に残された果樹(特に柿など)は、クマにとって格好のエサ場となってしまいます。手入れが出来ない果樹の樹木がある場合は、思い切って伐採するか、自治体やコミュニティと相談して、果樹を残さないように対策する必要があります。
クマの隠れ場所を無くす
アーバンベアはヒト慣れしているとはいえ、基本的には臆病なので、ヒトなどに姿を現すことを嫌います。
里山や空き地などに、背が高い藪となっている場所があると、絶好の隠れ場所となってしまうために、定期的な草刈りをする必要があります。
広い場所を草刈りするために個人では難しく、管理する場所が個人ではない場合もあるので、地域コミュニティでの対処になる場合もあります。
情報の共有
付近でクマの足跡や爪跡などの痕跡を見つけた場合は、速やかに自治体へ報告し、住民の間で情報共有することも大切です。町会や小・中学校単位での情報共有が出来れば、クマと接触することで起きる事故を未然に防ぐことが出来るかもしれません。
また最近では各都道府県で、アプリやホームページなどを活用したクマ情報を発信している自治体もあります。レジャーや山菜取りなどに出かける前には、これらの情報をチェックして、もしクマの目撃情報などが出ている場合には中止も検討しましょう。
クマを寄せつけない商品
弊社が扱っている商品で、クマに対して忌避効果があるとされている商品をご紹介いたします。
※忌避効果であり撃退効果ではありませんので、ご注意願います。
※忌避効果とは「寄せ付けない」を考慮している商品なので、既にクマが出没している場所では、効果が限定的です。クマが出没している場所には、くれぐれも近寄らないようご注意願います。
獣害対策資材「キープアウト」
鳥獣が本能的に嫌うニオイを高濃度ブレンド。
周辺に設置するだけで、大切な圃場を獣害から守ります。
有効成分:オオカミの尿中の成分(高濃度ブレンド)
有効期間:使用開始時(ガラスアンプル破割時)から約3~6ヵ月
※夏季の高温時等では持続期間が短くなる傾向にあります。
※プラスティック製なので雨天時でも継続使用ができますが、一時的に効果の弱まる可能性があります。雨天時には圃場の見回り等を徹底することをお勧めします。
ウルフンエキス
生態系のヒエラルキーにおいて、オオカミは「頂点捕食者」です。
だから、熊をはじめとする野生の動物は、その縄張りに近づけません。
ハイブリッドオオカミの糞を井戸水で溶かしたウルフンエキスを撒くと、クマ避けや、農作物を食べに来て農地を荒らす猿、カモシカ、イノシシも近付かなくなり作物を守ります。
熊よけスプレー
カプサイシンの強い刺激で熊や猛獣を忌避!
〇寄せつけたくない熊や猛獣の方向に向けて適量を噴射します。熊や猛獣を寄せ付けない忌避効果であり、駆除はできません。
〇自然由来成分ですが強い刺激があるため、使用時は必ず手袋などを着用し皮膚に触れないようにしてください。
〇強い刺激性の噴射気体を吸い込まないよう、必要に応じて保護マスクを使用してください。
熊撃退 長距離スプレー
米国基準に合わせた天然由来の高濃度カプサイシンを2%以上配合
〇噴射時間 最長15秒以上
〇噴射距離 約5~6メートル
〇効果距離 約7~12メートル
〇噴射方式 直撃(液状)
〇登山やキャンプなどのアウトドア、農作業、日常の外出・散歩・登下校の付き添いなどに携帯可能なサイズです。
熊撃退 バズーカ爆長砲スプレー
米国基準に合わせた天然由来の高濃度カプサイシンを2%以上配合
〇噴射時間 最長12秒以上
〇噴射距離 約10メートル 高圧噴射で接近回避!
〇噴射方式 ジェット噴射
〇登山やキャンプなどのアウトドア、農作業、日常の外出・散歩・登下校の付き添いなどに携帯可能なサイズです。
例年、クマは10~11月は冬眠前に栄養を蓄えるために活発に活動し、目撃件数も多くなる時期です。
クマの他にも、野生動物には危険な動物もおりますので、くれぐれもご注意願います。
【5】11月に農作業の始まる野菜
11月に種撒き、苗の定植などが始まる野菜の一例をご紹介致します。
※寒冷地や、温暖な地域などで差が出る場合もありますので、作付する地域の気候に合うように農作業を始めることをお勧めいたします。
| 作物名 | 一年/多年 | 生育温度 | 種まき | 苗植え | 旬の収穫時期 |
| 貝割れ大根 | 二年生 | 20℃前後 | 年中 | 年中 | 年中 |
| からしな | 二年生 | 15~20℃ | 8月~11月 | – | 11月~4月 |
| カリフラワー | 一年生 | 15~25℃ | 年中 | 年中 | 11月~3月 |
| キャベツ | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 12月~6月 |
| クレソン | 多年生 | 15~18℃ | 9月~11月 | – | 3月~6月 |
| こごみ | 多年生 | 22℃前後 | 10月~11月 | – | 4月~5月 |
| 牛蒡 | 多年生 | 20~25℃ | 9月~11月 | – | 11月~2月 |
| さやえんどう | 一年生 | 10~20℃ | 10月~8月 | – | 4月~6月 |
| 玉葱 | 多年生 | 15~20℃ | 8月~10月 | 10月~12月 | 3月~4月 |
| 菜の花 | 二年生 | 15~20℃ | 9月~12月 | – | 1月~3月 |
| ほうれんそう | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 11月~2月 |
| 芽キャベツ | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 12月~1月 |
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