園芸資材・農業資材・造園資材・花材の総合問屋、青森県平川市(弘前市のすぐそば)末吉商店です。植木鉢、肥料、園芸用・農業用の用土、薬品、造花、しめ縄、苗、球根・縄、ムシロ、カメなど東北で一番の取り揃えでお客様のご要望に応えます。

園芸歳時記 令和七年三月

園芸に関係する四季折々の気候や栽培情報、関連する最近の話題などを園芸歳時記と題して月ごとにご紹介しております。
過去に弊社ホームページで特集した内容など、この時期に閲覧していただきたい内容を今回は6項目に分けてご紹介しております。
これからどのような気候になるのか?どんな植物を育て始めようか?と思われている方にご参考にしていただきたいと思います。

【1】弥生<やよい>

「弥生」は「草木弥生月(くさきやよいづき)」を略した言葉で、「弥」は“いよいよ”“ますます”という意味があり、草木が「いよいよ生い茂る」という意味の「弥生(いやおい)」が変化した呼び名といわれております。
そのほかにも、「桜月(さくらづき)」、「花見月(はなみづき)」、「春惜月(はるおしみづき)」「雛月」などの異称もあります。

3月頃に旬の野菜 ”なばな”

なばな 菜の花 食用「なばな」はアブラナ科アブラナ属の野菜で、「菜の花」や「花菜」とも呼ばれるアブラナの花芽です。
同じ仲間には菜種油を取るための品種などもありますが、自分で栽培する際には種苗店などで「食用のなばなの種」とお問い合わせいただければ入手可能です。ブロッコリーやカリフラワー、チンゲン菜、キャベツ、白菜なども同じアブラナ科の野菜に含まれます。
食用としてスーパーの店頭に並んでいるものには実は様々なアブラナの品種があり、「なばな」、「菜の花」、「花菜」と呼ばれる野菜はアブラナの花芽の総称として使われています。
旬の食材として店頭でよく見かけるのは、1月初旬から3月初旬あたりで、春を告げる野菜の一つです。

「なばな」の食べ方

最も一般的なのはお浸しで、その他にもピーナッツ和え、からしマヨネーズ和えなど湯がいて食べる方法が多いようです。その他にも、独特の苦みがあるので豚肉との相性が良く、炒め物や天ぷらにも適しています。
また春を告げる野菜ということで、汁物や煮物の青味として使うとお料理に一層の季節感を与えてくれます。

【2】3月の二十四節気

啓蟄(けいちつ) 【3月5日】

啓蟄(けいちつ)とは、大地が温まり冬眠をしていた生き物たちが目覚める頃のことです。冬ごもりをしていた生き物たちは、久しぶりに感じる爽やかな風と、麗らかな春の光の中で生き生きとしています。
初候の3月6日~10日頃を特に「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」と言い、虫とはいうものの、冬眠から目覚める全ての生き物のことを表しております。
『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されております。柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲く頃とされます。期間は、この日から次の節気の春分前日までが啓蟄です。

春分 【3月20日】

「春分」は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」という国民の祝日でもあります。
また、この頃は多くの出会いや別れがあり、新生活の始まりなど変化の多い時期でもあります。
春分の日の前後3日間、合計7日間は春の彼岸(春彼岸)といい、先祖の墓参りをする習慣があります。仏教では、あの世は西に、この世は東にあるとされ、太陽が真東から昇って、真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすい日と考えられ、春と秋の彼岸にお墓参りをするようになりました。期間は、この日から次の節気の清明前日までが春分です。

【3】3月に需要が高まる園芸商品

切花延命剤

令和7年の春彼岸は、3月20日の春分の日を中日として3月17日~23日の7日間が日程となります。
仏様にお供えするお花は是非とも長持ちしてほしいものです。そんな時には切花延命剤をお勧めいたします。
切花延命剤は、花の活け水が劣化するのを防ぐ他にも、切花を長持ちさせる成分が入っており、生き生きとしたお花を保ちます。

あおもり藍切花延命剤

切り花延命剤 使用方法 あおもり藍切花延命剤「あおもり藍の切花延命剤」は、無農薬で育てた「あおもり藍」から抽出したエキスを配合することで、菌の繁殖を抑制することが出来る切花延命剤です。天然成分で切花を長持ちさせるだけでなく、お花のつぼみも綺麗に開花させることが出来ます。

クリザールフラワーフード

切り花延命剤 使用方法 クリザールフラワーフードクリザールフラワーフードは、ご家庭用の切り花鮮度保持剤です。
切り花の水揚げを促進し、十分な栄養を与え、切り花を美しく咲かせ、日持ちを長くします。
花器の生け水を清潔に保ちます。すべての切り花にご使用いただけます。

キープフラワー

切り花延命剤 使用方法 キープフラワー花びんの中のバクテリアの繁殖を抑え、切花に必要な栄養を補給します。
キープ・フラワーは、毎日の花びんの水替えの煩わしさを避け、花の美しさを最大限に引き出し長持ちさせることが出来ます。

土壌改良剤

植物にとって住居とも言える土壌、この土壌を改良してあげることにより、植物をより快適に成長させてあげることが出来るようになります。人間が住む住居も長年住んでいると、風化して傷んできたり、時には天災を受ける事もあります。土壌も何回も繰り返して使っていると、傷んでしまうのです。土壌改良剤は、言わば土壌のリフォーム剤です。

ビートルパワーファーマー

ビートルパワー 微生物資材 土壌改良土壌において肥料や有機物を分解しながら植物の吸収できる栄養(無機物)となるには微生物は必要不可欠であり微生物の働きでその後の生育は大きく左右されます。
微生物は分解しにくい有機物(魚粕、種粕等)ほど分解工程で活性化して微生物のチカラを発揮させながら土壌中の有用物質となります。また微生物が多くなると土壌は柔らかくなり最終的には地力向上の手段の一つとして有機物を分解した腐植を増加し保肥力を高めて土壌は安定していきます。
・菌種(10 種類)菌数が豊富で好気性、嫌気性の菌を共棲。
・有機物の分解を速やかに行い肥料の吸収を助ける。
・微生物が活動した後の代謝物が植物へ好影響。
・土壌の生物性が豊かになり柔らかい土となる。
・原料:微生物、水、魚エキス

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たい肥類

堆肥 土壌改良 有機物土壌に有機物や微生物がなぜ必要かと言うと、バクテリアなどの微生物は有機物を食糧として、無機物の肥料成分を生み出します。せっかく有機系の肥料を施肥したとしても、良性の微生物が土中にいないと植物は十分に肥料成分を吸収できないということです。土壌を使い続けて有機物や微生物がいなくなり、収量などを十分に確保出来ないことを“連作障害”と言い、連作障害の対策としては、もみ殻・牛フン・生ゴミなどの有機物から作られる堆肥を土壌に混ぜる方法があります。
また最近では、水で薄めて土壌に撒くタイプや、土壌の土と混ぜるタイプの促進材なども販売されております。

くん炭

もみがら くん炭 土壌改良くん炭はもみ殻や木くずを、400℃以下の低温でじっくりと蒸し焼きにして作る土壌改良剤で、業務用としても、家庭園芸用としても幅広く使用されます。
400℃前後で焼かれることにより、腐生性微生物の餌となる有機物を一切含まず、細菌やかびの繁殖を抑えることが出来るうえ、保水性・排水性・通気性の向上や消臭などの効果があるので、直接畑に入れたり、培養土の原料にもなります。
また北国では、黒いくん炭は日光を浴びることにより、周囲を温め畑の雪を早く消して、なおかつ土壌改良にもなるので大変重宝がられます。

活力剤

活力剤は、植物の肥料三要素といわれる「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」が肥料の規定量を満たさず、薄い濃度に希釈したものが該当します。
肥料とはいわれない成分が入っていて、植物のからだや生長の助けとなる二次要素と微量元素が含まれています。
活力剤の成分となる二次要素と微量元素は、主にミネラル成分でビタミンやアミノ酸などが含まれ、植物の生育を活性させます。

開花前線活力剤アンプル

活力液 開花前線 アンプル 末吉商店・あらゆる植物に最適な全植物用アンプル!失敗がなく安心してご使用頂けます。
・葉の色付きを良くし、必要な栄養分の補給をするので植物がイキイキ育ちます。
安価で、植物を問わず使用出来る『開花前線アンプル』を是非お試しください。

HB101

活力剤 HB101 植物の栄養補給野菜・花・果実がきれいにみずみずしく、美味しく育つ!無農薬栽培・安心農園の決定品です。水で1000~10万倍にうすめて、1週間に1回散布します。
活力剤は1年中どの時期でも、植物に元気がない時や、さらに丈夫に育てたい時に使える栄養剤です。

【4】「ぼたもち」と「おはぎ」の違い

令和7年は3月17日から23日までの7日間が『春彼岸』です。お彼岸には、お墓参りやお仏壇の仏さまに「ぼたもち」や「おはぎ」をお供えする方も多いと思います。この「ぼたもち」や「おはぎ」は同じものなのでしょうか?違うものなのでしょうか?
今回は「ぼたもち」と「おはぎ」について書かせていただきます。

春のお彼岸は「ぼたもち」

ぼたもち こしあん 牡丹 春彼岸「ぼたもち」も「おはぎ」も、似たような食べ物で、ともにもち米とうるち米を混ぜたもの(もち米のみの場合もある)を、蒸すか炊いて、米粒が残る程度に軽く搗(つ)いて丸めたものに、餡をまぶした食べ物です。
一説に「ぼたもち」は、小豆を牡丹の花に見立てたことから、「ぼたんもち」と呼ばれていたものが「ぼたもち」に変わったといわれております。ぼたもちは牡丹の花のように大きな丸い形で作られ、外側を覆うあんこもこしあんで作るとされております。これは、ぼたもちを作る春には小豆の皮が固くなっているため、皮を取り除いたこしあんが使われたとされています。
現在では、小豆の品種改良や保存技術が発達したために、季節を問わず粒あんが作れるようになったので、春でも粒あんのぼたもちが販売されていることもあります。

秋のお彼岸は「おはぎ」

おはぎ お萩 秋彼岸 粒あん秋のお彼岸にお供えされるのが「おはぎ」で、こちらは粒あんで作られるのが多く見られます。
秋の七草のひとつである萩の花と小豆の形状が似ているために「おはぎもち」と呼ばれていたのが「おはぎ」に変わったとされます。
おはぎの形状は、萩の花のように細長い俵型のような形状で作られ、外側を覆うあんこは粒あんとされています。これは、おはぎを作る秋頃は、小豆を収穫したばかりなので皮が軟らかく、皮付きのまま小豆を潰して食べても美味しかったからのようです。
筆者の個人的な感想ですが、私が暮らしているあたりでは春でも秋でも「おはぎ」として販売されているのが多く感じます。
「ぼたもち」も「おはぎ」もその地域によって呼び方も異なる場合もあれば、作り方も変わってくるそうで、もち米で作られたのが「ぼたもち」、うるち米で作られたのが「おはぎ」だったり、違う地域では、あんこで覆ったものが「ぼたもち」、きな粉をまぶしたものを「おはぎ」と呼ぶ地域もあるようです。

「ぼたもち」と「おはぎ」農作業とのかかわり

そもそも春と秋のお彼岸に、ぼたもちやおはぎが食べられるようになったのは、どのような理由があったのでしょうか?
一説では、古来から赤という色には災難が降りかからないようにする魔除けの効果があるとされていたことによります。赤い小豆は五穀豊穣を象徴する米と組み合わせて祭事に用いられてきました。
ぼたもちやおはぎ以外にも、小豆と米の組み合わせによる食べ物として赤飯が挙げられます。邪気を払い、先祖の霊を慰めるために、お彼岸にぼたもちやおはぎが捧げられてきたのです。
また、農作業が始まる春の彼岸にぼたもちを作り、収穫の時期に当たる秋の彼岸におはぎを作ることで、神様に感謝していたとも言われています。
今では、ぼたもちとおはぎの呼び名を区別しない地域も少なくありませんが、もともとは季節などによる違いがあったのです。ぼたもちやおはぎが幾つもの呼び名があるのは、日本が四季折々の自然に恵まれていることにも関係しているものと思われます。

農業と食は、お互いに影響を与えながら発展しており、切り離して考えることはできません。ぼたもちとおはぎの関係も、収穫した時期や保存していた期間などで、材料は同じでも加工の仕方が変わった一例です。
ほかの食べ物や食材を調べてみると、意外な発見があるかもしれません。

【5】3月に農作業の始まる野菜

3月に種撒き、苗の定植などが始まる野菜の一例をご紹介致します。
※寒冷地や、温暖な地域などで差が出る場合もありますので、作付する地域の気候に合うように農作業を始めることをお勧めいたします。

作物名 一年/多年 生育温度 種まき 苗植え 旬の収穫時期
 青唐辛子 一年生 20~30℃ 2月~5月 4月~7月 7月~9月
 アスパラガス 多年生 15~20℃ 2月~4月 4月~7月 4月~6月
 貝割れ大根 二年生 20℃前後 年中 年中 年中
 南瓜 一年生 20℃前後 3月~6月 4月~7月 7月~12月
 カリフラワー 一年生 15~25℃ 年中 年中 11月~3月
 キャベツ 一年生 15~20℃ 年中 年中 12月~6月
 くわい 多年生 20~30℃ 2月~4月 11月~2月
 こごみ 多年生 22℃前後 3月~4月 4月~5月
 牛蒡 多年生 20~25℃ 3月~5月 11月~2月
 小松菜 一年生 15~25℃ 3月~10月 12月~2月
 さやえんどう 一年生 15~20℃ 10月~8月 4月~6月
 じゃがいも 多年生 10~25℃ 3月~4月 5月~6月
 春菊 一年生 15~20℃ 3月~5月 11月~3月
 ズッキーニ 一年生 20℃前後 2月~6月 4月~6月 6月~9月
 そらまめ 一年生 15~20℃ 1月~3月 2月~4月 4月~6月
 大根 二年生 20℃前後 3月~4月 11月~2月
 玉ねぎ 多年生 15~20℃ 2月~3月 4月~5月 3月~4月
 ちんげんさい 一年生 20℃前後 3月~10月 9月~12
 唐辛子 一年生 20~30℃ 2月~5月 4月~7 7月~9
 とうもろこし 一年生 20~30℃ 3月~7月 7月~8
 トマト 多年生 20~30℃ 2月~5月 4月~7 6月~8
 長葱 一年生 20℃前後 3月~10月 4月~10 11月~2月
 なす 一年生 20~30℃ 2月~3月 4月~6 7月~9
 苦瓜 一年生 20~30℃ 3月~6月 4月~6 7月~9
 韮 多年生 20~25℃ 3月~4月 6月~7 3月~5
 人参 二年生 20℃前後 3月~9月 10月~12
 白菜 二年生 20℃前後 3月~9月 4月~5 11月~2月
 パプリカ 多年生 20~30℃ 3月~4月 5月~6 6月~8
 ピーマン 多年生 20~30℃ 3月~4月 5月~6 6月~8
 ブロッコリー 多年生 15~20℃ 2月~4月 3月~5 11月~3
 ほうれんそう 一年生 15~20℃ 年中 年中 11月~2
 三つ葉 多年生 17~20℃ 3月~10月 3月~4
 みょうが 多年生 20~25℃ 2月~4 6月~10
 芽キャベツ 一年生 15~20℃ 年中 年中 12月~1
 レタス 一年生 15~20℃ 2月~9月 3月~10 4月~8

 

【6】3月頃にお読みいただきたいページのご紹介

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