園芸歳時記 令和八年四月
園芸に関係する四季折々の気候や、栽培情報などを園芸歳時記と題して月ごとにご紹介しております。
過去に弊社ホームページで特集した内容など、この時期に閲覧していただきたい内容を今回は6項目に分けてご紹介しております。
これからどのような気候になるのか?どんな植物を育て始めようか?と思われている方にご参考にしていただきたいと思います。
【1】卯月<うづき>
「卯月」は“うづき・うつき”と読みます。卯月の意味や由来にはいくつか説があり、なかでも「卯の花が咲く月」が省略され「卯月」になったという説が有名です。
ほかにも、稲を植える月という意味の「植月(うゑつき)」「種月(うづき)」「田植苗月(たうえなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」が転じた説、一年の最初を意味する「初」「産」の「う」から「卯月」になった説があります。
また、十二支の4番目である「卯(うさぎ)」を当てはめた説もあります。しかしほかの月で干支をあてた例がないため、この説は不自然ともいわれております。
4月の誕生花 桜
多くの日本人にとって「桜」は単に春を代表する花というのではなく、生活に結び付いた特別な花といわれております。
日本の春は、卒業・入学・入社・転勤など、お別れや新しい出会いの象徴として桜が連想されることも多いのではないでしょうか?
桜は開花のみならず、散って桜吹雪が舞う「雅」な姿も美しいとされ、儚さや、潔さを連想させることから、日本人の精神性を象徴する花ともいわれております。
桜は早いところでは、3月中旬頃から咲き始める地域もあり、かつては気象庁が「さくらの開花予想」として、いわゆる「桜前線」を発表しておりました。
因みにこの桜前線は主に「ソメイヨシノ」の開花期を予測したものであり、概ねこのソメイヨシノが咲いている期間に、各地ではお花見が催されます。
桜の育て方
桜の栽培自体は難易度が低いとされていますが、いくつか気をつけていただきたいポイントがあります。
〇植栽・植栽する場所には気をつける
桜は大木になり、根も大きく張る品種が多いことでも知られております。
大木になる品種は植栽から数年間で、樹高が5mを超えてしまう場合もあり、植栽する場所の広さが十分でなければ育てることが難しくなってしまう場合があります。大木になる場合、根も大きく張りますので、道路や隣家に近い場所に植栽したりすると、根っこがアスファルトなどを押し上げてしまう原因となります。
〇植えつけの時期は晩秋か早春
桜の植えつけに適しているのは、11月~12月上旬と、2月下旬~3月中旬といわれております。厳冬期は避けて植えつけするのが良いとされております。
植えつけした頃は幹も細いので、根付くまでは支柱を添えて支えてあげるとよいでしょう。桜が好む土は、水持ちがよく、保肥力に優れた土がよいとされます。
〇日当たりの良い場所と、たっぷりの水が好き
桜は日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。
露地で栽培する場合は、基本的に水やりの必要はありませんが、乾燥しやすい夏場で2週間以上雨が降らない場合には水やりが必要となります。
鉢植えで栽培する場合は、頻繁に水を与える必要があります。土の表面が乾いていると、水やりのタイミングといわれております。
特に夏場は、朝に水やりをしても夕方には乾いてしまうこともありますが、そのときは再度水やりをしてもかまいません。
自宅で桜を育てて、春に家族でお花見をするのも良いかもしれませんね。
「第8回 ガーデン&マーケットinあきた」に出店いたします
このたび弊社は令和8年5月16日(土)~17日(日)に開催される「第8回 ガーデン&マーケットinあきた」に出店いたします。
植物やガーデン用品のほか、キッチンカーなどの出店もあるなど、見て・買って・食べてなど楽しめるイベントですので、ご来場をお待ちしております。
日時:令和8年5月16日(土)10:00~17:00
17日(日)10:00~16:00
場所:秋田県潟上市 『道の駅てんのう』
インスタグラムの公式サイトURL
https://www.instagram.com/garden_and_market_in_akita/reel/DSijGltkgy3/
【2】4月の二十四節気
清明 【4月5日】
清明(せいめい)とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
「こよみ便覧」には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」とも記されております。
お花見にちょうど良い時季とされ、キンポウゲ科デルフィニウム属のヒエンソウ (Delphinium ajacis) は“清明”を花言葉にしております。
穀雨 【4月20日】
穀雨(こくう)とは、地上にあるたくさんの穀物に、たっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つよう、天からの贈り物でもある恵みの雨が、しっとりと降り注いでる頃のことです。また、田畑の準備が整う頃でもあります。
「こよみ便覧」には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されております。
穀雨の終わりごろ(立夏直前)に八十八夜があります。
【3】4月は園芸が始まる時期
4月は雪も溶け、園芸作業が始まる時期です。
毎月のご紹介では〇〇月に需要が高まる園芸商品と題してご紹介しておりますが、4月は多数の園芸用品の需要が高まるので、特に需要が高まる種類をご紹介いたします。
用土・培養土
用土(ようど)には、赤玉土や鹿沼土などの種類があり、通気性・保水性・土壌酸度などそれぞれの用土ごとに特長があります。その特長を上手に組み合わせてブレンドした土を培養土(ばいようど)と言います。
培養土は植物の”家”とも言えるものなので、自分で用土をブレンドして作ったり、あらかじめ特定の植物用にブレンドされた培養土も市販されております。
植木鉢・プランター
花壇や家庭菜園では露地で植物を栽培しますが、屋内や風除室、ちょっとしたスペースで植物を楽しみたい場合は、植木鉢やプランターなど、培養土を入れる入れ物が必要となります。
弊社ではプラスチック製の植木鉢やプランターはもちろん、陶器や磁器などの植木鉢も多数取り扱っております。
園芸支柱
植物の栽培を始めると、苗などを植栽することが多いと思われます。苗は人間でいうと赤ちゃんのようなものなので、支柱やビニールなどで保護してあげると安心です。
育つにつれ、背丈が伸びたりすると支えにも使用できるので、支柱を春先に用意しておくと何かと便利です。
イボ竹・鋼管支柱などの商品名で市販されております。
殺菌剤・殺虫剤
植物を育てていると、どうしても病気になったり、害虫がついてしまいます。
その対策として、殺菌剤や殺虫剤を散布する方法があります。
特に植物の病気に関しては予防が重要なので、病気が発生する前に殺菌剤を散布しておくことにより効果が期待出来ます。
サンヨール液剤AL
サンヨール液剤ALは、野菜や花の病気と虫にダブルの効果がある殺菌殺虫剤です。
すぐに使用できる希釈タイプなので、初めて殺菌殺虫剤をご使用になる方には特におすすめいたします。
サンヨール液剤ALは害虫に直接散布することで、害虫は呼吸が出来ず窒息死する作用があり、抜群の効果が期待できます。
サンヨール乳剤
サンヨール乳剤は、殺菌及び殺虫の併殺効果が期待出来る非抵抗性の殺菌殺虫剤です。
野菜や花き類等のうどんこ病、べと病、灰色かび病、葉かび病、黒斑病及び褐斑病に優れた効果を発揮し、耐性が生じ難く、また、アブラムシ類、ハダニ類、コナジラミ類、チュウレンジハバチ、ツツジグンバイ、およびナメクジ等にも物理的作用により殺虫する有機銅系の殺虫剤です。
果実、花および葉に対し汚染がなく新鮮さが増し、薬害が少なく、人畜に対する毒性も極めて低く、カブレの心配もありません。
【4】クマが近寄らない環境を整える
本州のツキノワグマと、北海道のヒグマは基本的にはヒトが住んでいる場所からは離れた森で暮らしております。
しかし近年はヒトの住む市街地周辺で暮らす「アーバンベア」と呼ばれるクマ達の目撃報告が急増しております。このアーバンベアは『園芸歳時記1月』や『園芸歳時記3月』などでも紹介しておりますが、本来の森ではなく、市街地で生まれ、育つクマ達なので、ヒトへの警戒心が薄く、ヒトの気配を感じても、逃げたり、隠れたりしないといわれております。
夕方から翌早朝などの時間にかかわらず、日中などヒトが活動している時間帯にも、市街地に出没しているので、非常に危険です。
アーバンベア対策は個人だけでなく地域ぐるみで
アーバンベアへの対策は、個人で対策するには難しいものもあります。
もし自宅周辺にクマが出没しているのであれば、市役所などの自治体はもちろん、町会などの『地域コミュニティ』単位での対策を講じなければならない場合が出てきます。どのような場合が地域単位でないと対策が難しいかというと
生ゴミ管理の徹底(誘引物対策)
生ゴミなどを外に置いてしまうと、クマを誘引してしまいます。ゴミの日でも前夜に出すのは避け、必ず朝に出すなどの対策をしなくてはいけない場合があります。
また、各家庭でもゴミの日まで保管しておく場所は、納屋や外のゴミ箱などに保管しておくと、同じくクマを誘引してしまうかもしれないので、協力をお願いするなどの対策が必要になる場合もあります。
クマの隠れ場所を無くす
アーバンベアはヒト慣れしているとはいえ、基本的には臆病なので、ヒトなどに姿を現すことを嫌います。
里山や空き地などに、背が高い藪となっている場所があると、絶好の隠れ場所となってしまうために、定期的な草刈りをする必要があります。
広い場所を草刈りするために個人では難しく、管理する場所が個人ではない場合もあるので、地域コミュニティでの対処になる場合もあります。
情報の共有
付近でクマの足跡や爪跡などの痕跡を見つけた場合は、速やかに自治体へ報告し、住民の間で情報共有することも大切です。町会や小・中学校単位での情報共有が出来れば、クマと接触することで起きる事故を未然に防ぐことが出来るかもしれません。
また最近では各都道府県で、アプリやホームページなどを活用したクマ情報を発信している自治体もあります。レジャーや山菜取りなどに出かける前には、これらの情報をチェックして、もしクマの目撃情報などが出ている場合には中止も検討しましょう。
クマを寄せつけない商品
弊社が扱っている商品で、クマに対して忌避効果があるとされている商品をご紹介いたします。
※忌避効果であり撃退効果ではありませんので、ご注意願います。
※忌避効果とは「寄せ付けない」を考慮している商品なので、既にクマが出没している場所では、効果が限定的です。クマが出没している場所には、くれぐれも近寄らないようご注意願います。
獣害対策資材「キープアウト」
鳥獣が本能的に嫌うニオイを高濃度ブレンド。
周辺に設置するだけで、大切な圃場を獣害から守ります。
有効成分:オオカミの尿中の成分(高濃度ブレンド)
有効期間:使用開始時(ガラスアンプル破割時)から約3~6ヵ月
※夏季の高温時等では持続期間が短くなる傾向にあります。
※プラスティック製なので雨天時でも継続使用ができますが、一時的に効果の弱まる可能性があります。雨天時には圃場の見回り等を徹底することをお勧めします。
ウルフンエキス
生態系のヒエラルキーにおいて、オオカミは「頂点捕食者」です。
だから、熊をはじめとする野生の動物は、その縄張りに近づけません。
ハイブリッドオオカミの糞を井戸水で溶かしたウルフンエキスを撒くと、クマ避けや、農作物を食べに来て農地を荒らす猿、カモシカ、イノシシも近付かなくなり作物を守ります。
熊よけスプレー
カプサイシンの強い刺激で熊や猛獣を忌避!
〇寄せつけたくない熊や猛獣の方向に向けて適量を噴射します。熊や猛獣を寄せ付けない忌避効果であり、駆除はできません。
〇自然由来成分ですが強い刺激があるため、使用時は必ず手袋などを着用し皮膚に触れないようにしてください。
〇強い刺激性の噴射気体を吸い込まないよう、必要に応じて保護マスクを使用してください。
これからの季節、山菜取り、登山、キャンプなど屋外のレジャーが楽しみな季節となりますが、クマなどの野生動物の危険にはくれぐれもご配慮願います。
【5】4月に農作業の始まる野菜
4月に種撒き、苗の定植などが始まる野菜の一例をご紹介致します。
※寒冷地や、温暖な地域などで差が出る場合もありますので、作付する地域の気候に合うように農作業を始めることをお勧めいたします。
| 作物名 | 一年/多年 | 生育温度 | 種まき | 苗植え | 旬の収穫時期 |
| 青唐辛子 | 一年生 | 20~30℃ | 2月~5月 | 4月~7月 | 7月~9月 |
| 明日葉 | 多年生 | 15~20℃ | 4月~5月 | 4月~5月 | 3月~9月 |
| アスパラガス | 多年生 | 15~20℃ | 2月~4月 | 4月~7月 | 4月~6月 |
| いんげん | 一年生 | 20℃前後 | 4月~6月 | 4月~6月 | 6月~9月 |
| うど | 多年生 | 15~18℃ | – | 4月~5月 | 3月~5月 |
| 枝豆 | 一年生 | 20~25℃ | 4月~6月 | – | 6月~8月 |
| 貝割れ大根 | 二年生 | 20℃前後 | 年中 | 年中 | 年中 |
| 蕪 | 二年生 | 20℃前後 | 4月~9月 | – | 10月~11月 |
| 南瓜 | 一年生 | 20℃前後 | 3月~6月 | 4月~7月 | 7月~12月 |
| カリフラワー | 一年生 | 15~25℃ | 年中 | 年中 | 11月~3月 |
| キャベツ | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 12月~6月 |
| 胡瓜 | 一年生 | 20~25℃ | 4月~6月 | 4月~7月 | 6月~8月 |
| くわい | 多年生 | 20~30℃ | – | 2月~4月 | 11月~2月 |
| こごみ | 多年生 | 22℃前後 | – | 3月~4月 | 4月~5月 |
| 牛蒡 | 多年生 | 20~25℃ | 3月~5月 | – | 11月~2月 |
| 小松菜 | 一年生 | 15~25℃ | 3月~10月 | – | 12月~2月 |
| 里芋 | 多年生 | 25~30℃ | – | 4月~5月 | 8月~12月 |
| さやえんどう | 一年生 | 15~20℃ | 10月~8月 | – | 4月~6月 |
| ししとう | 一年生 | 22~30℃ | 2月 | 4月~5月 | 6月~8月 |
| 紫蘇 | 一年生 | 20~23℃ | 4月~6月 | 5月 | 6月~9月 |
| じゃがいも | 多年生 | 10~25℃ | – | 3月~4月 | 5月~6月 |
| 春菊 | 一年生 | 15~20℃ | 3月~5月 | – | 11月~3月 |
| 生姜 | 多年生 | 25~30℃ | – | 4月~5月 | 6月~8月 |
| 西瓜 | 一年生 | 25℃前後 | 4月~5月 | 5月~6月 | 6月~8月 |
| ズッキーニ | 一年生 | 20℃前後 | 2月~6月 | 4月~6月 | 6月~9月 |
| そらまめ | 一年生 | 15~20℃ | 1月~3月 | 2月~4月 | 4月~6月 |
| 大根 | 二年生 | 20℃前後 | 3月~4月 | – | 11月~2月 |
| 玉ねぎ | 多年生 | 15~20℃ | 2月~3月 | 4月~5月 | 3月~4月 |
| ちんげんさい | 一年生 | 20℃前後 | 3月~10月 | – | 9月~12月 |
| 蔓紫 | 一年生 | 20~30℃ | 4月~7月 | – | 6月~10月 |
| 唐辛子 | 一年生 | 20~30℃ | 2月~5月 | 4月~7月 | 7月~9月 |
| 冬瓜 | 一年生 | 25~30℃ | – | 4月~6月 | 7月~10月 |
| とうもろこし | 一年生 | 20~30℃ | 3月~7月 | – | 7月~8月 |
| トマト | 多年生 | 20~30℃ | 2月~5月 | 4月~7月 | 6月~8月 |
| 長芋(山芋) | 多年生 | 17~25℃ | – | 4月 | 11月~1月 |
| 長葱 | 一年生 | 20℃前後 | 3月~10月 | 4月~10月 | 11月~2月 |
| なす | 一年生 | 20~30℃ | 2月~3月 | 4月~6月 | 7月~9月 |
| 苦瓜 | 一年生 | 20~30℃ | 3月~6月 | 4月~6月 | 7月~9月 |
| 韮 | 多年生 | 20~25℃ | 3月~4月 | 6月~7月 | 3月~5月 |
| 人参 | 二年生 | 20℃前後 | 3月~9月 | – | 10月~12月 |
| 白菜 | 二年生 | 20℃前後 | 3月~9月 | 4月~5月 | 11月~2月 |
| パセリ | 二年生 | 15~20℃ | 4月~5月 | – | 3月~4月 |
| パプリカ | 多年生 | 20~30℃ | 3月~4月 | 5月~6月 | 6月~8月 |
| ピーマン | 多年生 | 20~30℃ | 3月~4月 | 5月~6月 | 6月~8月 |
| ブロッコリー | 多年生 | 15~20℃ | 2月~4月 | 3月~5月 | 11月~3月 |
| ほうれんそう | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 11月~2月 |
| 水菜 | 二年生 | 15~25℃ | 4月~9月 | – | 12月~3月 |
| 三つ葉 | 多年生 | 17~20℃ | 3月~10月 | – | 3月~4月 |
| みょうが | 多年生 | 20~25℃ | – | 2月~4月 | 6月~10月 |
| 芽キャベツ | 一年生 | 15~20℃ | 年中 | 年中 | 12月~1月 |
| メロン | 一年生 | 20~30℃ | 4月~5月 | 5月~6月 | 5月~7月 |
| モロヘイヤ | 一年生 | 20~30℃ | 4月~6月 | 5月~7月 | 7月~8月 |
| ルッコラ | 一年生 | 15~20℃ | 4月~7月 | – | 4月~6月 |
| レタス | 一年生 | 15~20℃ | 2月~9月 | 3月~10月 | 4月~8月 |
【6】4月頃にお読みいただきたいページのご紹介
https://www.sueyoshi-shouten.jp/6758.html
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